最先端医療に挑むIMSグループの医師たち

 最先端医療のメリットは、「より高い治療効果が期待できる」、「体をほとんど傷つけずに手術できる」、「入院期間を短縮できる」などさまざま。IMSグループでも、最先端の医療技術や医療機器を積極的に導入し、患者さまにとっての治療の選択肢を増やすとともに、より優れた医療を提供することを可能にしています。この記事では、最先端医療を使いこなす医師をご紹介しましょう。先進医療推進機構(AMPO)のウェブサイト『AMPO.tv』からの抜粋です。

  • 脳血管内治療(横浜新都市脳神経外科病院 森本院長)
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術(イムス札幌消化器中央総合病院 丹野院長)
  • 冠動脈バイパス手術(イムス東京葛飾総合病院 吉田院長)

File3 消化器・内視鏡治療「体の奥深くに潜む病を切らずに、スピーディに治療する」

東京腎泌尿器センター大和病院 院長 志賀 淑之
1994年、旭川医科大学医学部大学院卒業。1998年、米国・フォックスチェイス癌センターに留学。旭川医科大学病院の准教授などを経て、2007年、イムス札幌消化器中央総合病院(旧: 琴似ロイヤル病院)に副院長兼消化器病センター長として入職、2012年より院長を務める。

カメラの映像を観ながら胆管の中に溜まった石を取り除く

 消化器の病気のなかでも日本人に多いといわれるものの一つが総胆管結石である。胆汁の通り道である総胆管に胆石ができて、腹痛、発熱、黄疸の原因となったり、ときには合併症として膵炎を引き起こすこともあるので、迅速な治療が必要とされる。
 現在、総胆管結石の標準的な治療法となっているのが“内視鏡治療”だ。ビデオカメラを内蔵したファイバースコープを口から入れ、十二指腸まで挿入し、粉砕用の器具で石を小さく砕く。砕かれた石は十二指腸のほうに取り出され、そのまま便と一緒に体外に排出される。
 消化器内部の映像を見つめながら、医師たちの手が慎重に内視鏡を操作する。この現場の指揮を執るのが、イムス札幌消化器中央病院の院長・消化器病センター長の丹野誠志。丹野を筆頭に同院では以前から、この内視鏡治療に積極的に取り組んできた。
 「内視鏡治療は体への負担を最小限に抑える低侵襲治療です。ファイバースコープは口から入れますので、体の表面に傷をつけることは一切ありません。総胆管結石は、発症後に激しい痛みを伴うことも多いものですが、まさに治療を必要としているその時期に、この負担の少ない方法で苦痛や不安を改善できるのはとても大きなメリットだと思います」

胃の手術を経験している人にはとくにやさしい治療法になる

 総胆管結石では、大結石と呼ばれる大きな胆石ができることがあり、その場合、内視鏡治療は困難と判断されることも多い。それでもあえて内視鏡治療を選ぶ場合は、いかに安全かつ短時間で治療を終えるかが重要になる。
 このとき、使われるのが、“電気水圧式衝撃波”という方法だ。内視鏡の中にさらに細い内視鏡を通し、その細いほうの内視鏡を胆管の中に入れ、衝撃波によって石を砕く。
 「他院ではこの治療には1時間ぐらいかかることが多いようですが、当院では多くの場合、10〜15分で完了させます」
 使っている道具は同じだが、技術力の差が所要時間の違いを生む。いうまでもなく、患者さんの体にもそれだけやさしいということだ。
 また、総胆管結石の治療でいちばん難しいのが、胃の手術を受けたことのある患者さんの場合である。たとえば、胃を切除すると、消化器の再建術、つまり、残った部分と小腸をつなぎあわせる手術が行われるが、そのつなぎ目で内視鏡がつかえてしまい、奥まで到達することができないのである。
 「それで、これまでは開腹手術が行われることが多かったのですが、こうした患者さんこそ、何度も外科手術を行うのではなく、負担の少ない方法をとることが望ましいと思うんです」
 そこで、活用されているのが“ダブルバルーン内視鏡”という特殊な内視鏡である。2つの風船をふくらませたり、しぼませたりしながら、腸をたぐりよせるようにして動かすことで、曲がりの強くなった小腸を奥へと進んでいくことができる。
 画面では、ダブルバルーン内視鏡が胆管にまで到達、重なりあう胆石が映し出された。それがしだいに小さくなり、排出されて、ついにはひとかけらの石もないきれいな胆管が姿を現した。

内視鏡治療なら、鎮静剤で眠っている間に治療が終わる

 内視鏡治療は、総胆管結石以外にもさまざまな病気の治療に活用されている。胆管と空腸のつなぎ目が狭くなる胆管空腸吻合部の狭窄の治療もその一つだ。狭窄が起こると胆汁が流れにくくなるため、肝機能異常が続いたり、黄疸になったり、胆石ができやすくなったりといった不調が現れる。
 この場合もダブルバルーン内視鏡を使い、狭くなった部分を拡張させ、そこにステントと呼ばれるチューブを留置して、胆汁の流れを取り戻す。ステントは体内にあるので、日常生活におよぼす影響はなく、数カ月後に抜去することで治療は終わる。
 映像では、胆管の狭窄の内視鏡治療を受けたという男性が、「ほんとうに痛みもなにも感じずに、あっという間に終わった」と感想を述べた。倦怠感と食欲不振で悩んでいたが、いまは前と同じように食べられるようになったとのことである。
 すい臓や胆道は体の非常に奥深いところにあるため、そこに発生する病気は、従来、開腹手術や体の表面から針を刺すという方法で治療されてきた。それに代わる内視鏡治療は、体への負担が少ないだけでなく、映像を観ながら正確な治療が行えることや、治療の所要時間が短いこと、回復に要する日数が少なくてすむことなど多くの優位性を備えている。
「内視鏡治療なら、鎮静剤で眠っている間に治療は終了してしまいます。最先端の低侵襲治療として、これからも積極的に進めていくつもりですし、もし、自分が病気になったら、この内視鏡治療で治療を受けたいと思います」

有能なドクターの優れた医療技術を動画で紹介 AMPO.tv 〜先進医療に挑む〜

『AMPO.tv〜先進医療に挑む』は、一般財団法人 先進医療推進機構(AMPO)が開始した新しい事業。病気になったとき、「どんな先進的な医療が受けられるのか」、「どこに行けば優秀な医師に出会えるのか」といった患者さまやご家族の切実なニーズに応えるために、全国で活躍する有能なドクターの優れた医療技術を動画で紹介しようという試みです。この記事でご紹介した医師をはじめ、IMSグループの医師も登場しています。
丹野医師の紹介ページはこちら
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