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検査について
脂質検査
総コレステロール
 生活習慣病の元凶である動脈硬化の進み具合を調べるために欠かせない検査です。肝臓病発見の手がかりにもなります。コレステロールは、多くなりすぎると、動脈の壁に沈着して動脈硬化を引き起こし、高血圧や心筋梗塞、脳卒中の原因となります。ですが、細胞を作る成分として、またホルモンなどの原料として、欠かせない脂肪でもあります。したがって、多すぎても少なすぎても、いけません。
基準値 130〜219mg/dl
異常値 高値の場合
・高脂血症 ・動脈硬化症 ・糖尿病 ・ネフローゼ症候群 ・甲状腺
機能低下症 低値の場合
・肝硬変 ・劇症肝炎 ・甲状腺機能亢進症

HDLコレステロール
 HDLコレステロールは、血管壁に付着した余分なコレステロールを回収して肝臓に呼び戻します。動脈硬化を防ぐ働きをするため、「善玉コレステロール」とも呼ばれています。喫煙、運動不足、肥満などが原因で低くなることがあります。
基準値 男性 40〜85mg/dl
女性 40〜95mg/dl
異常値 低値の場合
・動脈硬化 ・高脂血症 ・糖尿病 ・肝硬変 ・狭心症 ・心筋梗塞

中性脂肪(トリグリセルド)
 中性脂肪は、エネルギー源として肝臓につくられ、利用される脂肪の一種です。余分なエネルギーはほとんどが中性脂肪の形で蓄えられ、エネルギーが不足した時に利用されますが、蓄えが多すぎると脂肪肝や肥満の原因となります。血中の中性脂肪が増加すると、血管の壁にこびりついて動脈硬化などの原因になります。
基準値 30〜149mg/dl
異常値 高値の場合
・高脂血症 ・糖尿病 ・肥満症 ・脂肪肝 ・甲状腺機能低下症
機能低下症 低値の場合
・肝臓病 ・甲状腺機能亢進症・先天性無βリポ蛋白血症

LDLコレステロール
 LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」と呼ばれ、増加すると血管壁に沈着して、血管を詰まらせたり「動脈硬化」を促進させ、心筋梗塞、脳梗塞の原因となります。
基準値 70〜139mg/dl
異常値 高値の場合
・高脂血症・動脈硬化症・糖尿病・甲状腺機能低下症・ネフローゼ症候群
機能低下症 低値の場合
・肝硬変・甲状腺機能亢進症

肝・胆機能検査
GOT(AST)/GPT(ALT)
 GOTとGPTは、肝機能検査の代表選手です。また、GOTは心臓の病気、特に心筋梗塞の発見に大きな威力を発揮します。2つとも、体のたんぱく質を構成するアミノ酸合成を促進する酵素で、体のあらゆる所にありますが、GOTは心臓、肝臓、骨格筋に、GPTは肝臓に特に多く含まれています。肝臓や心臓に障害が起きて細胞が壊れると、これらの酵素が血液の中に流れ出してきます。
基準値 GOT 8〜40単位
GPT 5〜45単位
異常値 GOTが高値の場合
 ・急性肝炎 ・心筋梗塞 ・進行性筋ジストロフィー
GOTとGPTの両方がが高値の場合
 ・急性肝炎
GPTがGOTより高値の場合
 ・慢性肝炎 ・脂肪肝
GOTがGPTより高値の場合
 ・肝硬変 ・肝臓がん

γ-GTP
 γ-GPTは、肝臓の薬物排泄に関係する酵素で、特に過度の飲酒で検査値が上昇する特徴があります。また、長期間の向精神薬の服用や、胆汁の流れが悪くなる閉塞性黄疸でも検査値が高くなります。
基準値 0〜75IU/l(男性)
0〜35IU/l(女性)
異常値 高値の場合
・アルコール性肝障害 ・閉塞性黄疸 ・肝硬変 ・肝炎 ・急性すい炎

血清総たんぱく(TP)
 血清とは、血液を試験管に入れてしばらく放置しておくと出来る上澄み液のことです。血清の大部分は水分ですが、80種類以上のたんぱく質も含まれており、そのうちの約60%がアルブミン、約40%がグロブリンです。この2つのたんぱく質も総量が血清総たんぱくで、肝機能や腎機能の障害が起きると、検査値が増減します。
基準値 6.5〜8.2g/dl
異常値 高値の場合
・高たんぱく血症 ・慢性肝炎 ・多発性骨髄腫 ・脱水症
低値の場合
・肝障害 ・ネフローゼ症候群 ・低たんぱく血症 ・栄養不良

アルカリフォスファターゼ(ALP)
 胆石や胆道がんなどをチェックします。ALPは肝臓、骨、腸、腎臓などに多く存在する酵素で、障害を受けると、血液中に漏れ出てきます。また、胆汁にも含まれ、流れが悪くなると、検査値が上昇します。
基準値 100〜340IUg/l
異常値 高値の場合
・胆石 ・胆道がん ・胆汁うっ帯 ・ウィルス性肝炎 ・アルコール性肝硬変 ・肝臓がん
・骨腫瘍 ・骨軟化症

総ビリルビン(T-Bil)
 皮膚や眼球の白目の部分が黄色く見えるようになる「黄疸」は、血液中のビリルビンが増えるために起こります。ビリルビンは、寿命を終えた赤血球のヘモグロビンが変化してできた黄色い物質で、胆汁の主成分です。胆道系が通過障害を起こすと、ビリルビンが血液中に入り込み、黄疸があらわれてきます。
基準値 0.3〜1.2mg/dl
異常値 高値の場合
・閉塞性黄疸 ・胆石症 ・肝臓病

乳酸脱水素酵素(LDH)
 LDHは、体内で糖がエネルギーに変わるときに働く酵素で、体内の多くの組織に存在します。特に心臓、肝臓、骨格筋に多く含まれ、これらの組織が破壊されると、血液中に流れ出て値が上昇します。悪性腫瘍や肝臓病、心臓病、血液の病気などで高値になることが多く、これらの病気のスクリーニング(ふるい分け)検査に用いられます。
基準値 115〜245 単位
異常値 高値の場合
・急性肝炎 ・慢性肝炎 ・心筋梗塞 ・すい臓がん ・大腸がん ・肺がん ・悪性貧血
・白血病

コリンエステラーゼ(ChE)
 コリンエステラーゼは、肝臓でつくられる酵素のひとつで、肝臓の細胞に異常が生じると、血液中の量が増減します。他の検査より早く異常があらわれるため、肝臓の障害を見つけやすい検査として用いられています。
基準値 男性 239〜485IU/l
女性 209〜463IU/l
異常値 高値の場合
・脂肪肝 ・ネフローゼ症候群 ・甲状腺機能亢進症
低値の場合
・肝硬変 ・慢性肝炎 ・肝臓がん ・悪性腫瘍
・膠原病 ・低要素(肝臓への栄養供給が低下するため)

TTT/ZZZ
 血清に試薬をくわえ、血清がにごる度合いによって、肝機能を調べます。血液中には、アルブミンとグロブリンというたんぱく質があります。アルブミンは、主に肝臓で作られているので、肝硬変などで肝機能が低下すると、アルブミンの生成も低下します。一方で、血液中のグロブリンの量が増え、血液のにごりが強くなって数値が高くなります。
基準値 TTT: 0〜4 単位 / ZZZ: 4〜12 単位
異常値 TTTが高値の場合
・肝硬変 ・急性肝炎 ・高脂血症 ・関節リウマチ ・糖尿病
ZZZが高値の場合
・肝硬変 ・慢性肝炎 ・膠原病 ・肺結核 ・骨髄腫

HBs抗原/HBs抗体/HCV抗体
 肝炎ウィルスはA・B・C型などがありますが、血液を介して感染するB型とC型に関する検査です。肝炎は症状がなくても、感染していることがあります。(キャリア)
基準値 HBs抗原 0.05未満 / HBs抗体(-) / HCV抗体 0〜0.9
異常値 HBs抗原が高値の場合
・B型肝炎ウィルスに感染
HBs抗体が高値の場合
・B型肝炎に感染した経験があるが、すでに肝炎は治っている。
HCV抗体が高値がの場合
・肝硬変 ・慢性肝炎 ・膠原病 ・肺結核 ・骨髄腫

糖代謝検査
血糖
 血糖とは血液中に含まれるブドウ糖のことです。食事に含まれる糖質は、消化管でブドウ糖に分解されて血液中に入ります。血糖値があがると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌されて、血糖値をさげるように作用します。ところが、インスリンが不足していたり作用が足りなかったりすると、血糖値は高いままになります。これが糖尿病です。
基準値 70〜109mg/dl
異常値 高値の場合
・糖尿病 ・甲状腺機能亢進症
低値の場合
・インスリノーマ ・インスリンの過剰投与 ・劇症肝炎

尿糖
 尿中に糖が出ているかどうかを調べる検査です。血糖値が高くなると尿に糖が出るようになります。なお、血糖値が高くなくても、体質的には尿に糖の出やすい人がおり、腎性糖尿とよばれ、病気の心配はありません。
基準値 (-)
異常値 陽性(+)の場合
・糖尿病 ・腎性糖尿 ・肝疾患
・妊娠やステロイド剤の長期服用で陽性となることがある。

HbA1c(NGSP)
 赤血球の中に含まれるヘモグロビンがブドウ糖と結合したものをHbA1cといいヘモグロビン全体の中にHbA1cがどれくらい含まれているかを調べます。血糖検査だけでは分からない過去1〜3ヶ月にわたる血糖コントロールの状態を推測できるため、糖尿病の確定診断の指標となったり、病気の経過を観察するのに役立ちます。
基準値 4.6~6.2%
異常値 高値の場合
・糖尿
低値の場合
・要血性貧血

膵機能検査
血清アミラーゼ
 アミラーゼは消化酵素の一つで睡液腺とすい臓から分泌されています。睡液腺やすい臓に障害がでると、アミラーゼが血液中や尿中に漏れだしてきます。検査値が高い場合は、アミラーゼの種類を調べる検査を行って、睡液腺の病気かすい臓の病気かを区別します。
基準値 37〜133 単位
異常値 高値の場合
・急性すい炎 ・流行性耳下腺炎 ・腎不全
低値の場合
・末期のすい臓癌 ・進行した慢性すい炎 ・重症糖尿病

腎機能検査
尿たんぱく
 腎臓に異常があると、血液中のたん白質が尿中に漏れ出してきます。尿中のたんぱく質を調べることで腎臓病を発見する手がかりになります。運動後、発熱時、月経の前後などで尿たんぱくが増えて陽性になることがあります。この検査だけでは腎臓病と診断できないため、尿沈渣や血液検査も必要となります。
基準値 (-)
異常値 陽性(+)の場合
・糸球体腎炎 ・ネフローゼ症候群 ・尿路結石 ・腎盂腎炎 ・妊娠中毒症

尿潜血反応
 試験紙によって、尿中に血液が混入しているかどうかを調べる検査です。肉眼では分かりにくい微量の血液も発見することができます。
基準値 (-)
異常値 陽性(+)の場合
・糸球体腎炎 ・膀胱炎 ・尿道炎 ・腎盂腎炎
・腎臓がん ・膀胱がん ・尿管結石症

尿素窒素(BUN)
 尿素窒素は、エネルギー源となるたんぱく質が分解される時にできる老廃物で、大部分が尿中に排泄されます。腎機能が低下して排泄量が減少すると、血中の尿素窒素をうまく濾過することができないため、量が多くなります。
基準値 8〜23mg/dl
異常値 高値の場合
・急性/慢性腎炎 ・腎盂腎炎 ・腎硬化症 ・尿路結石 ・尿路の悪性腫瘍
低値の場合
・肝硬変 ・劇症肝炎

クレアチニン
 クレアチニンは、尿素窒素(BUN)と同様、老廃物の一種です。腎臓が正常に働いている時は尿中に排泄されますが、腎機能が低下して排泄量が減少すると、血液中に増えてきます。
基準値 酵素法 男:0.61〜1.08mg/dl
    女:0.46〜0.80mg/dl
異常値 高値の場合
・糸球体腎炎 ・腎不全 ・尿毒症 ・慢性腎炎 ・うっ血性心不全
低値の場合
・尿崩症 ・筋ジストロフィー

尿酸検査
尿酸
 尿酸は、細胞の成分であるプリン体が分解してできた老廃物で、血液中の濃度が高くなると、溶けきれなくなった尿酸が結晶化します。尿酸の結晶は、関節の中にたまって痛風の発作を引き起こすだけでなく、腎臓にたまって腎臓障害を起こすこともあります。
基準値 男:3.8〜7.0mg/dl
女:2.6〜7.0mg/dl
異常値 高値の場合
・痛風 ・高血圧 ・心不全 ・腎炎 ・白血病

電解質検査
電解質
 血液中のイオン濃度を測定し、そのバランスを調べる検査です。電解質とは、体内の水分に溶けているミネラルのイオンのことで、電気を通す性質を持っています。電解質は食べ物から体内に取り入れられ、水分調節や神経刺激の伝達、筋肉の収縮など、人間が生きていくうえで重要な役割を果たしています。
 健康な状態の時は、それぞれのイオンがバランスよく一定の濃度を保っていますが、病気などでこのバランスが崩れると濃度に変化が起きます。
基準値 ナトリウム(Na) 136〜147mEq/l
カリウム(K)   3.5〜5.0mEq/l
クロール(Cl)  98〜108mEq/l
カウシウム(Ca) 8.5〜10.5mg/dl
マグネシウム(Mg) 1.5〜3.0mg/dl
異常値 Na高値
 ・脱水症状 ・クッシング症候群
Na低値
 ・腎不全 ・ネフローゼ症候群
K高値
 ・腎不全 ・大量の輸血
K低値
 ・アルドステロン症 ・利尿剤の服用
Cl高値
 ・脱水症 ・クッシング症候群
Cl低値
 ・水分過剰摂取 ・アジゾン病
Ca高値
 ・悪性腫瘍 ・多発性骨髄腫 ・副甲状腺機能亢進症
Ca低値
 ・腎不全 ・ビタミンD欠乏症 ・副甲状腺機能低下症
Mg高値
 ・尿毒症 ・甲状腺機能低下症
Mg低値
 ・甲状腺機能亢進症

血液一般検査
赤血球数(RBC)
 血液中に含まれる赤血球の数を調べる検査です。赤血球は、全身の組織に酵素を運ぶ働きをしています。そのため、赤血球が少なくなると、酵素を運ぶ能力が落ち、細胞が酸欠状態になり貧血になります。
基準値 男:415万〜550万個μl
女:380万〜490万個μl
異常値 高値の場合
・多血症(血液が流れにくくなって、血管が詰まりやすくなる病気)
低値の場合
・貧血(鉄欠乏性貧血、悪性貧血、再生不良性貧血など)

ヘモグロビン量(血色素、Hb))
 赤血球には、肺で酸素を受け取り、それを全身で運搬する重要な働きがありますが、その役割を担っているのがヘモグロビンです。ヘモグロビンは血色素ともいい、赤血球の中に含まれる赤い色をしたたんぱく質の一種です。貧血になると顔色が青白くなるのは、ヘモグロビンが減るためです。
基準値 男:13.5〜17.5g/dl
女:12〜15g/dl
異常値 低値の場合
・鉄欠乏性貧血 ・慢性出血性貧血

ヘマトクリット(Ht)
 採取した血液を細い管に入れて遠心分離すると、赤い赤血球の部分と黄色の液体の部分(血漿)に分離します。一定の容積の血液中に、赤血球がどの程度、含まれているかの割合をヘマトクリットといいます。ヘマトクリットが低値の場合には貧血が疑われます。
基準値 男:39〜51%
女:35〜45%
異常値 高値の場合
・多血症 ・脱水症状
低値の場合
・貧血

血小板数(Plt)
 血小板には、(血液を凝固する)と言う重要な働きがあります。そのため、数が少なすぎると、出血しやすくなったり、出血が止まりにくくなったりします。逆に多すぎると、血栓をつくって血管を詰まらせることになります。
基準値 12.0万〜36.0万個/μl
異常値 高値の場合
・本態性血小板血症 ・慢性骨髄腫白血病
低値の場合
・再生不良性貧血 ・血小板減少性紫斑病 ・急性白血病 ・リンパ腫 ・薬物アレルギー

白血球数(WBC)
 白血球は、病原体など体外から入ってくる侵入物を撃退する働きをしています。つまり、白血球が増えるということは、細菌やウィルスが入り込んで病気が生じていることを示しています。白血病の場合にも異常に聞こえますが、かえって基準値より低くなることもあります。
基準値 4,000〜8,500個/μl
異常値 高値の場合
・虫垂炎 ・肺炎 ・胆のう炎 ・すい炎 ・腎盂腎炎 ・心筋梗塞 ・白血病
低値の場合
・膠原病 ・悪性貧血 ・再生不良性貧血 ・放射線や抗がん剤の副作用

白血球像
 白血球は、好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の5種類に分類できます。それぞれの白血球がどのような割合で血液中に存在するかを調べ、病気の診断に役立てます。
基準値 好中球: 40〜70%
好酸球: 0〜7%
好塩基球: 0〜2%
単球:  2〜10%
リンパ球: 20〜50%
異常値 好中球の増加
 ・肺炎などの細菌による急性感染炎
好中球の減少
 ・はしかなどのウィルス疾患、再生不良性貧血
好酸球の増加
 ・気管支ぜんそくや花粉症などのアレルギー性疾患
好塩基球の増加
 ・慢性骨髄性白血病 ・多血症
単球の増加
 ・感染症 ・膠原病
リンパ球の増加
 ・結核などの慢性感染症
リンパ球の減少
 ・全身性エリテマトーデス ・悪性リンパ腫

血清検査
リウマチ因子
 リウマチを発見する代表的な検査です。リウマチ疾患の血清中には、リウマチ因子とよばれる自己抗体がありますが、この因子はγ-グロブリンを結合する性質があります。γ-グロブリンを含んだ試薬を血清中にくわえて、凝集反応を見ることでリウマチを診断します。
基準値 (-)定性
異常値 ・慢性関節リウマチ ・肝硬変 ・慢性肝炎 ・全身性エリテマトーデス ・がん

梅毒血清反応(抗TP抗体・RPR)
 梅毒にかかっているかどうかを調べます。梅毒はスピロヘータという微生物によって起こる代表的な性感染症です。妊娠中の母親から胎児に感染することもあります。梅毒以外の原因でもまれに陽性になることがあるので、確認にはさらにいくつかの検査が必要です。
基準値 陰性(-)
異常値 ・梅毒 ・膠原病 ・肝臓病

腫瘍マーカー検査
腫瘍マーカー
 がんが発生すると、がん細胞は特殊なたんぱく質や酵素、ホルモンなどを異常につくり出します。このような物質が、血液や尿中にどのくらい含まれているかを調べます。現在では、20種類以上の腫瘍マーカーが発見されていますが、良性の病気でも陽性反応がでるケースがあるため、主にスクリーニング検査として利用されます。
食道がん SCC、シフラ
肺がん  
 扁平上皮がん シフラ、SCC
 腺がん SLX、CEA
 小細胞がん NSE、Pro-GRP
胃がん CA72-4、STN、CA19-9、CEA
膵がん CA19-9
結腸・直腸がん CA19-9、CEA
肝細胞がん AFP
胆嚢・胆管がん CA19-9
乳がん CA15-5、CEA、NCC-ST-439、ERB
子宮頚部がん SCC
 体部がん CA125
卵巣がん CA125、CA72-4、STN、CA54/61、GA
前立腺がん PSA

心電図検査
心電図
 心臓の筋肉(心筋)が収縮するたびに発生するわずかな電気を体の表面につけた電極を介して波形として記録したもの。
不整脈、狭心症、心筋梗塞、心肥大等がわかる。
(1)左軸偏位 心臓が左に傾いている状態で健康な人でも肥満者や妊娠後期や老人にもしばしば見られる。 器質的異常がなければ特に問題はない。高血圧や大動脈弁閉鎖不全等の左室肥大を呈する場合にみられる。
(2)右軸偏位 心臓が右に傾いている状態で若年者に多く、痩せている人や僧帽弁狭窄症等で認められる事がありますが通常は問題ありません。
(3)洞性不整脈 脈拍の速さがゆっくりの時と早い時が交互に現れる。通常呼吸に関係しており成人よりも 若年者に多くみられる。ほとんど問題になるものではありません。
(4)洞性頻脈 心拍数が1分間に100以上の状態で精神的緊張、運動等でみられる。
器質的心疾患、基礎疾患がなければ特に心配はない。
(5)洞性徐脈 心拍数が1分間に50以下の状態でスポーツマンにも時々みられる。
心拍数が1分間に40〜50の間では心配ないが30台の場合は精密検査が必要
器質的心疾患、基礎疾患がなければ特に心配ない。
(6)右脚ブロック 完全と不完全がある。右心室へ刺激を伝える経路(右脚)の伝導障害。完全に途絶えた場合を完全右脚ブロック、一部の障害または伝導時間がやや延長した場合を不完全右脚ブロックと呼ぶ。完全右脚ブロックは加齢に伴い頻度は高くなる。基礎心疾患が無ければ心配はない。先天性心疾患、心房中隔欠損、高血圧等で見られる事がある。
(7)左脚ブロック 左心室へ刺激を伝える経路(左脚)で伝導障害が起こる状態。高齢者では明らかな心疾患がなく変性によると考えられるものもあるが、多くは器質的心疾患があるものが多いので精密検査が必要。
虚血性心疾患、左室肥大、高血圧等でみられる。
(8)右室肥大 慢性肺疾患や僧帽弁疾患による肺動脈圧上昇により生じる事が多い。心エコー等精密検査を受けた方が良い。
(9)左室肥大 左室の心筋が通常より肥大した状態で多くは長い間の高血圧症でみられる。
典型的な左室肥大では高いRだけではなくST低下、T波の陰性化を伴う。心電図上(高電位)、(高いR)等と表現される場合もあるがST-Tに変化がなければ心配はない。
一般に若年男子でRが高い傾向にある。他に痩せ型、スポーツ選手等でもみられる。
(10)虚血性心疾患 心臓の筋肉(心筋)に酸素や栄養を運ぶ血管(冠動脈)が狭くなる事により心筋への血液供給が減ったり途絶える事を虚血と呼び、狭心症と心筋梗塞が代表的なものとなる。一時的に血流が不足し酸素不足になった状態を狭心症、血流が完全にストップし心筋の一部が壊死した状態を心筋梗塞と呼ぶ。
心電図上は種々の変化を呈する(殊にST-Tの変化)場合が多く発作後は正常な波形を示す事が多いので専門医と相談することが必要。
(11)期外収縮 不整脈のひとつで規則正しい脈の中で本来のタイミングよりも早く電気刺激が発生し収縮が起こる現象で上室性と心室性の2つがある。
散発性の場合は問題ないが多発して頻脈発作や危険な不整脈の引き金になる場合もあり、24時間心電図(ホルター心電図)等の検査を受ける必要があり専門医受診をお勧めします。
(12)心房細動 不整脈の一種で心房が不規則かつ頻回に興奮した状態で詳しい検査が必要です。

胸部X線検査
陳旧性肺結核
肺結核が治った後の痕跡です。
硬化巣
肺炎が治った後の痕跡です。
石灰化
肺炎が治った後の痕跡にカルシウムが沈着した状態です。
胸膜肥厚
胸膜炎が治って厚くなった状態です。
胸膜癒着
胸膜炎が治って周囲に癒着している状態です。
肺炎
肺の炎症性疾患です。原因は様々です。
間質性肺炎
肺の間質組織(肺胞を取り囲む組織)の炎症性疾患です。原因は様々です。
無気肺
何らかの原因で気管支が閉塞し、空気の出入りが無くなったために、部分的に肺組織が 縮んだ状態です。
嚢胞(ブラ)
肺胞(小さな肺の嚢)が拡張や癒合して大きくなった状態です。破れると気胸を起こす ことがあります。
骨島
通常の骨と同様の組織が、骨の中で塊となった状態です。心配することはありません。
奇静脈葉裂
本来あるべき奇静脈の位置と異なる位置にある状態です。生活に何ら支障はありません。
線状影
幅が1〜2mmの細い陰影で、肺炎が治った後の痕跡や胸膜肥厚を示します。
健康な人でも肺葉の境目が線状影として写ることがあります。
索状影
幅が2〜3mmの細い陰影で、肺炎が治った後の痕跡や胸膜肥厚を示します。
胃部X線検査
潰瘍性病変
潰瘍{粘膜の欠損(へこみ)}を伴う病変の総称です。
良性や悪性の疾患があります。
隆起性病変
粘膜が隆起する病変の総称です。
ポリープ、腫瘤、粘膜下腫瘤などがあります。
慢性胃炎
胃の粘膜が何らかの原因で傷がつき炎症を起こし、その病態が続いている状態です。
ピロリ菌と関係があります。
潰瘍瘢痕
潰瘍{粘膜の欠損(へこみ)}が治った後の痕跡をいいます。
粘膜下腫瘤
粘膜より下層の組織(胃壁の筋層など)から発生した腫瘤です。
良性や悪性のことがあります。
胃底腺ポリープ
胃低腺領域に発生する多発性ポリープ(良性)です。
悪性化することは殆どありません。なお、このポリープを有する胃の背景粘膜は、萎縮が少なく癌になりにくい傾向にあります。
食道裂孔ヘルニア
胃が横隔膜の食道裂孔をヘルニア門として胸腔内に逸脱した状態です。
3つのタイプがあります。
胃憩室
胃壁の一部が嚢状に突出した状態です。日常生活に支障はありません。
ニッシェ
潰瘍{組織の欠損(へこみ)}に溜まったバリウムの影をいいます。
粘膜ひだの不整
粘膜ひだの走行、幅、高さ、表面の性状などが通常の形と異なる状態を言います。 炎症、潰瘍、腫瘤などの場合があります。
壁不整
胃の壁が凸凹している状態を言います。
潰瘍や腫瘤のことがあります。
伸展不良
胃をガスやバリウムで膨らましても膨らまない状態を言います。
潰瘍や腫瘤のことがあります。
マンモグラフィ(乳房X線検査)
乳腺評価
脂肪性 乳房がほぼ脂肪に置き換わっている状態。撮影範囲内に病巣がある場合、その検出は容易であり、その結果得られた判定も信頼できるレベルです。
乳腺散在 概ね脂肪に置き換わった乳房内に乳腺実質が散在している状態。マンモグラフィ上、乳房内の脂肪部分が70〜90%を占める。病変の検出は比較的容易で判定結果も概ね信頼で きるレベルです。
不均一高濃度 乳腺実質と脂肪が混在し、乳腺が不均一に観察される状態。マンモグラフィ上、乳房内の脂肪部分が40〜50%を占める。病変やそれに付随する所見が乳腺に隠されて不明確になってしまう危険性があります。
高濃度 乳房内に脂肪がほとんど混在しない状態。マンモグラフィ上、乳房内の脂肪部分が10〜20%程度であり、病変の検出率は極めて低く、マンモグラフィ単独による判定の信頼性は極めて低くなります。

腫瘤
乳房内にある乳腺や脂肪とは若干異なる内容物でできた塊です。
濃度や形状によって良性、悪性の判定がされます。
のう胞
良性のシコリで、乳管が袋状にふくらみ中に液体がある状態です。
石灰化
カルシウムの沈着や病変の一部が変化したものです。
腫瘤と同じく形状や分布の仕方によって良性、悪性の判定がされます。
局所的非対称性陰影(FAD)
乳がんは左右同時、左右同じ位置に発生することはほとんどありません。
片側だけに陰影があり、反対側に同じ陰影がない状態をいいます。
非対称性乳房組織
局所的非対称性陰影と似た呼称ですが、これは乳房全体の大きさや形が左右非対称のこと です。
構築の乱れ
腫瘤は明らかではないが正常な乳腺の構築が歪んでいるものをいいます。
乳がん発見の手がかりになります。