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スタッフコラムcolumn

いよいよ今年も終わりですね。新しい年もよろしくお願いいたします。
今月は「ロジカルシンキング」と「開院からを振り返って」です。



平成29年12月「ロジカルシンキング」

こんにちは。「ロジカルシンキング」と「セルフモニタリング」の担当スタッフです。
今回は、「ロジカルシンキング」というプログラムについて、紹介させていただきます。ロジカルシンキングと聞いて、皆さんはどんなことが思い浮かぶでしょうか?“理屈っぽい”や“面倒臭い”といったマイナスのイメージもあるでしょうし、“客観的な視点”や“論理的な理解”といった仕事の場面で必要なイメージもあると思います。インターネットで調べると、ビジネススキルとして紹介されていたり、自己啓発の分野で多く取り上げられていたりします。
確かに、ロジカルシンキングは仕事の中で使えると便利な技術です。当院リワークデイケアでは、もう少し日常生活の中で使える技術として、“人に自分の意見を伝える”、“人の意見を聴く”という視点でおこなっています。ゆくゆくは“人と話し合う”ことができることを目指しています。
人との関わり方というものは、自分にエネルギーをくれるものですし、同じくらい悩みや困りを提供してくれます。人にうまく意見を伝えられない、人の話を聞いていてもわからなくなるといった体験をお持ちの方、もう少しうまく伝えたり聞いたりできないかと悩んでいる方など、興味のある方は、一度当院リワークデイケアに相談にいらしてみませんか?



平成29年12月「開院からを振り返って」

当院も今年8月の開院から、初めての年末を迎えることとなりました。
継続して治療を続けている方・快方に向かわれ笑顔で当院を離れていかれる方・課題解決に向け新たなチャレンジをする方と日々多くの患者様が来院されています。
さて、そんな当院の今年をデータで振り返ってみたいと思います。
まず、初診患者様は男性52%女性48%とほぼ半々の割合でした。年齢構成としては20代が31%と多く、30代22%、40代18%、50代16%、10代8.5%、60代以上5.5%の順になっています。また72%の方は八王子市在住の患者様でした。
患者さまの診断名としては、うつ病・双極性障害を含む気分(感情)障害と適応障害を含む神経症性障害(ストレス関連障害)が、それぞれおおよそ30%と多くなっていました。
新しい年も患者様中心の医療をご提供できるよう努力し、皆様が笑顔で生活できるよう支援させていただきたいと思います。



平成29年11月「ペーパークラフト」

「こころワークショップ」担当です。
先月のコラムで「課題ワーク」について触れていましたが、その課題の一つとしてペーパークラフトに挑戦している方が何人かいます。
プリントアウトされた非常に精巧で繊細な型を切り抜き、精密に折り曲げながら糊付けして組み立てていきます。もちろん、何日もかけて少しずつ作っていきます。
「今日はどこまで組み上げる」「いつまでに完成させる」と目標設定しやすく、また、繊細な作業を集中して行う訓練にもなりますし、作品の仕上がり具合を気にしたり、手順を工夫したりとたくさんの課題が含まれています。そして、少しずつ形が出来上がっていく成功体験はこころの健康を養うと考えています。
掌の上に出来がっていく世界遺産の建造物や鉄道、大型船などにロマンを感じますね。


 組み立て途中のモンサンミッシェル修道院


平成29年11月「ウォーキング」

当院デイケアでは週に1度、ウォーキングの時間を設けています。
利用者様と一緒に、駅周辺を一時間ほど散策しながら歩いています。
今まで知らなかった道を歩いたり、空気や木々の変化に季節の移ろいを感じたり、神社にひょっこり現れたネコに癒されたり…と、日々、机に向かい課題に取り組まれている利用者様にとって、会話をしながらのウォーキングは良い気分転換にもなっているようです。
ウォーキングなどの有酸素運動は、うつ病の罹患率や再発率を低下させるという報告も多くあります。一人では億劫に感じる運動も、みんなと一緒だと楽しみながら日々の生活に取り入れることが出来るのではないでしょうか。
戻ってきた時の利用者様の表情はとても活き活きとしており、いい爽快感や心地良い疲労感を味わっていただいているように思います。
これから寒い季節になりますが、寒さに負けず元気に八王子市内をウォーキングしていきたいと思います。



平成29年10月「課題ワークって?」

こんにちは。リワークデイケアを担当しています。
こころのクリニックがはじまって、3か月が過ぎようとしています。早いです。
リワークデイケアの中で大半の時間を過ごしているのが「課題ワーク」です。各々に選んでいただいた課題を1日何枚もこなしていくため、ファイルがいっぱいです。本当に皆さんまじめに取り組まれています。
仕事場面では「与えられた仕事」と「自ら探して行う仕事」「提案して進める仕事」など自分の思い通りにはいかないと思います。仕事があるのにまた仕事が舞い込んでくる・・・なんてことも普通です。
そんな実際場面でも起こりうる「重なる仕事」についても行っており、スタッフから「この作業をお願いします」と突然提案されることもあります。実際のところはもっと複雑なものを取り扱っているとは思いますが、皆さん熱心に取り組んでくださいます。 やりたいこと、やりたくないことはあって当然ですが、目的を見出せば「やりたい仕事」に変わるかもしれません。 そんな経験を少しでも実感していただきたいなと、日々考えております。



平成29年10月「私はこれ。あの人はどれ?」

当院デイケアのリワークプログラムでは、「こころワークショップ」を担当しています。このプログラムではワークショップ形式で、こころの健康に役立つ様々なテーマを取り上げて体験したり学んだりしています。
先日このプログラムでゲームを通してコミュニケーションを図るときの「他者の視座」ということにスポットをあてて考えました。 私たちは何かを選択するとき無意識的に「私なら…」と考え始めます。つまり思考の大部分を「私」が占有してしまいます。また「上手なコミュニケーション」というと質問する技術や共感的理解といった「高度なテクニック・スキルが必要」と思いがちです。 このゲームでは「私の好み」を考えてから、「ではあの人の好みは?」とチームで予想していただきます。「私ならこれ」を「あの人はどれ?」に変えてみる、「他者の視座」つまり他者の視点に立って考えてみることを体験していただきました。
「ほかの人は自分とは違うことを考えているかもしれない」という「他者の視座」をほんの少しでも意識していれば、「高度なテクニック・スキル」なしでも、良好な人間関係を維持できるのかもしれませんね。


参考・引用:法政大学教授・長岡健「十人十色ゲーム」
http://www.10nin10iro.net/