1階は多くの外来患者さまの来院、救急搬送、病院職員・サービス業者のアクセスが予想されます。外来患者さまに優しく、スタッフが働きやすい環境を実現するためには、1階各診療部門の明快なゾーニングとそれに伴う外来患者さま、病院職員等のスムーズな動線確保が必要となります。本計画においてはタクシー・送迎バス・自転車・徒歩での来院を想定したメインエントランスを北側前面道路である県道三芳富士見線側に、救急搬送・自家用車での来院を想定したサブエントランスを西駐車場側に設け、さらに時間外職員・サービス専用出入り口を南側に設けています。これにより外部からの外来患者さまと病院職員・サービス業者のアクセスが明確に分離されて外部からのスムーズな動線が確保されています。
各エントランスから入ると東西に伸びたホスピタルモールを軸にして北側に外来部門、南側に待合・放射線科、西側に救急医療センターが展開しており、さらに売店・喫茶室、受付カウンター、管理部門がホスピタルモール沿いに配置されて患者さまのためのアメニティ環境の充実と病院業務機能の一体化が図られています。ホスピタルモールに医療ガスを整備し災害時のトリアージが出来る空間として計画しています。

2階は中央検査部門である検体・生理検査、内視鏡センターと外来部門の一部を患者さま用エレベーター廻りにまとめて配置、手術部はホスピタルモール上部吹き抜け部分を緩衝帯として北側に独立して配置し、厨房は配膳用エレベーター近くの南西側に配置しています。
また併設施設である三芳ロイヤル訪問看護ステーションおよび三芳ロイヤル介護支援センターを配置しています。
各検査部門の待合は、ホスピタルモール上部吹き抜けに沿って配置し、吹き抜け上部トップライトから北側のやさしい光が入り込み、居心地が良くて迷いの無い空間となっています。吹き抜けを設けることにより下階への視線も確保し空間に広がりを持たせ、患者さまアメニティ環境の向上にもつながっています。
吹き抜けを中心に各部門を明快にゾーニングすることによりスムーズな患者さま動線、病院職員・サービス動線が確保されています。
3階は外来部門であるリハビリテーション、透析室を患者さま用エレベーター廻りにまとめて配置し、調剤、院内保育はスタッフ・サービス用エレベーター廻りに配置しています。リハビリテーションは、心身に障害のある患者さまをなるべく早く普通またはそれに近い生活状態に復帰回復することが望まれるため、日当たりの良い南側を選んでいます。透析室はおよそ患者さま一人当たり週三回程度、1回当たり3〜4時間程度かかるため、落ち着いた静かな環境での療養が求められます。したがって南側の夏場の日差しの強い環境より日差しの強くない北側を選んでいます。
保育室に関してはスタッフ用エレベーターに近い位置に配置し、保護者の送り迎えを容易にしています。さらに保育室はルーフテラスにも面しており、屋外保育が可能な保育環境となっています。
4階は事務部門階として計画し、病院の管理・運営・維持を行います。
床に対して1看護単位とします。東西を軸にして中心に諸機能を持ったコアを置き、その廻りに廊下、次に居室を配置させた形式の平面をしており、自然採光が取れる南北面に病室、食堂を配置しています。各病棟の患者用エレベーターの前にナースステーションを配置し看護動線の短縮化と各病室への視認性に配慮しています。
特殊浴室があり、特殊浴室で入浴が必要な各階の患者は5階で入浴します。さらに学生指導を行う学生控室・図書室が北側1床室側の1角に計画されています。
基準病棟階として計画し、構成は5階と同様(特殊浴室以外)とします。病床数は48床となり、特に7階の個室2床は感染症対策個室として計画しており、廊下の一部を前室とし、さらに各部屋の室内圧力を個別調整することにより患者さまの容態に合わせた感染対策看護が可能です。
R階にはスタッフ用エレベーター、蓄電池室・UPS室を配置します。屋外には空調機械設備置場があります。さらに屋外型発電機(発電容量625KVA)を設置し、非常時電源供給を24時間対応可能とします。屋外設置機械の廻りは目隠しパネル等で囲います。