埼玉県三郷市にある総合病院です。

IMSグループ医療法人三愛会 三愛会総合病院

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診療科目紹介

消化器内科

当科特色

消化器内科では、消化管(食道・胃・小腸・大腸)ならびに肝臓・胆道・膵臓の炎症性疾患 から腫瘍性疾患まで、多種多様な病変の診療・治療を行っております。2022年11月新病院への移転後は消化器内科常勤医師の増員や内視鏡室拡張により、診療体制を強化致しました。 また、新病院移転時に消化器外科常勤医も新たに入職致し、週1回の内科外科合同カンファレンスを実施しています。今後、さらに質の高い消化器診療が提供できるよう取り組んでおりますので、何かご質問やご要望がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせ下さい。

主な対象疾患

悪性腫瘍(胃がん・ 大腸がん・ 食道がん・ 肝がん・ 胆道がん ・膵がんなど)
胃十二指腸炎(ピロリ菌感染含む)・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・逆流性食道炎など
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病など)
肝疾患(ウイルス性・薬剤性・アルコール性・自己免疫性など)
良性胆道疾患(胆管炎・総胆管結石)
膵疾患(急性膵炎・自己免疫性膵炎・慢性膵炎・仮性膵嚢胞など)

検査・治療詳細

主な消化管疾患の内視鏡治療

  • 早期癌(食道・胃・大腸)の内視鏡的治療
    EMR:内視鏡的粘膜切除術
    ESD:内視鏡的粘膜下層剥離術
  • 進行癌(食道・胃・大腸)による悪性消化管狭窄に対する治療:消化管ステント留置術
  • 出血性潰瘍(胃・十二指腸)の内視鏡的治療
    クリップ法
    薬剤局注法
     無水エタノール
     高張ナトリウム・エピネフリン
    凝固法(高周波・アルゴンプラズマ)
  • 静脈瘤(食道・胃・直腸)の内視鏡的治療
    EVL:内視鏡的静脈瘤結紮術
    EIS:内視鏡的静脈瘤硬化療法
  • 大腸憩室出血の内視鏡的治療
    クリップ法・結紮法(EBL)

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

内視鏡治療として従来から行われている内視鏡的粘膜切除術(EMR)では切除が可能な病変の大きさや部位に制限があり、粘膜下層に線維化などの変化を伴う病変では切除が困難でした。一方で、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は高周波ナイフを使って病変周囲の粘膜を切開し、さらに粘膜下層のレベルで病変を剥離し切除する手技です。EMRと異なり、切除範囲を思い通りに決めることができ、大きさにも制限がなく、粘膜下層が線維化で硬い病変でも切除が可能です。現在では、胃のみならず、食道や大腸などの早期癌でも保険承認されており、病状にもよりますが、当科にても積極的に実施しております。

総胆管結石治療(EST・EPLBD)

 胆嚢にできた結石を胆嚢結石、総胆管にできた結石を総胆管結石といいます。これら結石によって胆管がふさがれてしまうと、黄疸や細菌感染を起こしたり、膵炎などを引き起こすおそれがあり、緊急の治療が必要となることも多い疾患です。

 総胆管に結石を認めた場合は、症状が無くとも治療の適応となり、現在では内視鏡的治療が広く行われています。内視鏡的十二指腸乳頭括約筋切開術(EST)は十二指腸乳頭から総胆管内にナイフを挿入し、高周波で乳頭括約筋を切開する方法です。切開することで総胆管内の結石を取り出すことが可能になります。一方、内視鏡的乳頭バルーン/ラージバルーン拡張術(EPBD/EPLBD)は、十二指腸乳頭部にバルーンを挿入し、乳頭部を広げる方法で、ESTに比べて出血などのリスクが低いことが特長です。最近では大口径のバルーンを使用することで(EPLBD)、大きな結石や複数の結石でもその除去をスムーズに行えるようになりました。

膵腫瘍の診断について

 膵臓は胃の後ろ側に位置する薄い細長い臓器で、その働きは主に、タンパク質を消化するための酵素を腸に分泌することと、インスリンややグルカゴンといった代謝に重要なホルモンを作ることです。膵臓にできる腫瘍で最も頻度が高いのは浸潤性膵管癌で、一般的に「膵がん」といわれるものはこれを指します。当科では、CTやMRI検査のみならず、超音波内視鏡(EUS)を駆使した膵癌の診断にも力を入れております。

超音波内視鏡(EUS)による検査・治療

 超音波内視鏡(EUS: Endoscopic Ultrasonography)とは、先端に高解像度の超音波発生装置(振動子)が備わった内視鏡です。この超音波内視鏡もいわゆる「胃カメラ」と同じで口から挿入します。超音波内視鏡の先端を胃壁や十二指腸壁にあてて観察を行うことで、消化管壁のすぐ向こう側にある膵臓や胆嚢などを至近距離で詳細に観察することができます。CTやMRIにて膵臓や胆道の病気が疑われる場合に、さらに詳しく調べることが超音波内視鏡(EUS)の主な役目です。外来にて受けていただくことが可能な検査です。

超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)

 超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)とは、超音波内視鏡(EUS)を用い、腫瘍に対して細い針を刺し、腫瘍細胞を回収する検査です。この回収された検体を用いて組織診を行い、腫瘍の診断を行います。この超音波内視鏡下穿刺吸引法 (EUS-FNA)での正確な組織診断は、今後の腫瘍治療方針決定に非常に有用です。この検査では鎮痛剤と鎮静剤の静脈投与を行いますので、苦痛は伴わず受けることができます。主には1泊の入院検査となりますが、検査翌朝より食事の許可後、退院となります。

がん薬物療法(抗がん剤治療)について

胃がんや大腸がん、肝がん、膵がん、胆道がんなどの消化器がんは元より、GIST(消化管間質腫瘍)や神経内分泌腫瘍、骨軟部腫瘍などの希少がん、原発不明がんなどの診療も行っております。いずれのがんにおいても、標準治療(科学的根拠に基づいた最も効果的な治療)を提案しつつ、患者さん個別の最適な治療を提供しております。治療は主に外来化学療法室にて実施しておりますが、入院での治療も可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。インタビュー記事の詳細はこちら

担当医師

院長
遠藤 慎治(えんどう しんじ)

専門 消化器内科・腫瘍内科
出身大学 愛媛大学(平成7年卒)
筑波大学大学院(平成22年修了)
資格 医学博士
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医・関東支部会評議員
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医・関東支部評議員
日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医・指導医
日本肝臓学会専門医・指導医(暫定)
日本膵臓学会認定指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医
日本医師会認定産業医
その他所属学会 日本癌学会、日本癌治療学会、日本胆道学会
日本消化管学会、日本ハイパーサーミア学会
米国癌学会、国際膵臓学会、日本糖尿病学会
遠藤 慎治(えんどう しんじ)

佐伯 顕文(さえき あきふみ)

専門 消化器内科・一般内科
出身大学 帝京大学
卒業年度 昭和61年卒業
佐伯 顕文(さえき あきふみ)

山際 明夫(やまぎわ あきお)

専門 消化器内科
出身大学 福島県立医科大学
卒業年度 昭和62年卒業
資格 日本内科学会総合内科専門医
日本消化器内視鏡学専門医
日本消化器病学会専門医
日本医師会認定産業医
山際 明夫

大高 日本(おおたか ひもと)

専門 消化器内科
出身大学 弘前大学
卒業年度 平成14年
資格 総合内科専門医
消化器病学会専門医
消化器内視鏡学会専門医
消化管学会胃腸科専門医
大高 日本

外来診療表

外来診察表

消化器内科担当表

※表は横にスクロールします

消化器内科 診察室
※遠藤Dr 受付11:00まで 午前 8 ※遠藤 慎治 山際 明夫 - - - -
10 - - - 大高 日本 - -
12 - - - - 佐伯 顕文 山際 明夫
午後 8 - 遠藤 慎治 - - - -
12 佐伯 顕文 - 山際 明夫 - 大高 日本 -

内視鏡担当表

※表は横にスクロールします

内視鏡※2階 診察室
★予約制
午前…上部 午後…下部
午前 1 ★大高 日本 - ★大高 日本 - ★遠藤 慎治 ★遠藤 慎治
2 ★佐伯 顕文 ★佐伯 顕文
★高山 晴至
★山際 明夫 ★山際 明夫 - ★佐伯 顕文
午後 1 ★遠藤 慎治 - ★大高 日本 ★大高 日本 ★遠藤 慎治 -
2 ★大高 日本 ★高山 晴至 ★遠藤 慎治 ★山際 明夫 ★佐伯 顕文 -

診療実績

準備中