2017年6月より最新治療である仙骨神経刺激療法を導入いたしました。
平成29年6月1日現在、『仙骨神経刺激装置植込術』『交換術』を行っているのは千葉県内で当院含め5施設だけです。
便失禁
便失禁とは
普通便のコントロールがうまくいかない状態のことで、自分の意思に反して、社会的・衛生的に問題になる状況で便が漏れる症状(国際失禁会議より)のことをいいます。
頻度は20歳~60歳で4%、65歳以上で7.5%、人口構成から算出すると国内では500万人もの人が悩みを抱えていると推測されます。決して珍しい病気ではありません。
しかし、恥ずかしさや、その事実を認めたくないという気持ちから誰にも相談できず悩んでいる方がほとんどです。
また、その影響により家にこもりがちになり、社会からの孤立をまねくケースもあります。勇気を出して専門施設を受診することが治療への第1歩となります。
便失禁の種類
漏出性便失禁:便意を感じずにおきてしまう便失禁
切迫性便失禁:便意を感じるが間に合わない便失禁
便失禁の原因
●突発性:便失禁の中で一番多く原因は不明です。加齢の影響もあります。
●分娩による肛門損傷
●直腸癌・痔の術後後遺症
●脊椎損傷・神経の障害
●過敏性腸炎
●その他
便失禁の治療
便失禁の治療
●生活習慣の改善:食事や排便習慣の改善・運動により便失禁が軽快することがあります。
●骨盤底筋体操
●薬による治療
●手術(肛門括約筋形成術・有茎薄筋移植術)
仙骨神経刺激療法
仙骨神経刺激療法とは
2014年4月1日に保険診療適応となった新しい治療法です。仙骨神経刺激療法(SNM)は、仙骨神経を電気的に刺激することによって便失禁の改善を目的とする治療法で手術とは異なり体の負担が少なく(合併症もほとんどないです)画期的な治療といえます。国内の臨床試験では86%の患者さんに有効性が認められています。
診療について
肛門外来は外科の医師が診療を行いますので、受付診療科は 外科 になります。
診療日 | 月曜日 | 金曜日 |
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診療時間 (受付時間) |
14:00~ (12:00~16:00) |
9:00~ (7:30~12:00) |
医師紹介
大谷 泰介
資格
医学博士
日本外科学会 認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本大腸肛門病学会 専門医・指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本消化器外科学会 消化器がん治療認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本ストーマ 排泄リハビリテーション学会 ストーマ認定士
インフェクションコントロールドクター
専門・得意分野
消化器外科全般、大腸肛門外科、内視鏡外科
非常勤医師 紹介
毎週木曜日、手術室にてご勤務されている兒玉医院の小田先生です。先生は消化器疾患を中心にご活躍されている消化器外科専門医です。兒玉医院で見つかった手術の必要な患者さんは当院にご紹介いただき、小田先生立会いの下で手術を行います。患者さんにとっては紹介元の先生が手術にも参加してくださることで安心感のある医療を受けることができます。その後の投薬などの通院はこれまでかかりつけだった兒玉医院で行い、節目のCT、MRI検査などは当院で行うことができます。またそれ以外でも入院加療の必要な患者さんは当院にご紹介いただいており、連携して医療を行っています。
当院では地域の先生方と協力しながら、病診連携の密度を高めて、地域の皆様にに安心できる質の高い医療を提供しております。
小田 晃弘
資格・所属学会(所属学会・専門医など)
日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医・消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本大腸肛門病学会 認定専門医
日本プライマリケア連合学会 指導医・認定医
日本がん治療 認定医
インフェクションコントロールドクター
専門・得意分野
消化管外科(大腸腹腔鏡手術)、肛門外科
医療法人社団東雲会 兒玉医院ホームページはこちら