脳ドック・検診・予防接種のご案内

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 1.年齢階級別退院患者数
  2. 2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 5.脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. 7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 20 138 176 207 334 409 890 1263 1057 283
平成27年度に当院を退院した患者数を10 歳刻みの年齢階級別で集計したものです。90歳以上は1つの階級にまとめて表しています。
当院では、小児科の入院医療を提供していないため、0歳代の入院件数は極めて少なくなっています。10歳代から年代が増すごとに徐々に患者数が増えますが、60歳代くらいから急激に増え始め70~80歳代の入院患者は非常に多くなっており、70歳代以上の入院患者数は過半数を超えます。当院が位置する東京都板橋区の70歳以上の人口比率は平成27年4月1日現在で16.1%(板橋区ホームページより引用)でしたので、70歳以上の退院患者比率と人口比率は比例しておらず、高齢者の方がいかに医療を必要としているかが分かります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

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内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、
急性細気管支炎(15歳以上)
手術なし 手術・処置等2なし
161 18.12 14.34 12.42% 75.26
100070xxxxxxxx 2型糖尿病
(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)
130 13.87 15.35 3.08% 65.98
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎
手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
71 34.20 21.69 28.17% 84.90
内科では、高齢者が多く罹患する肺炎、誤嚥性肺炎といった呼吸器疾患や、生活習慣病のひとつである2型糖尿病の件数が上位に上がっています。
肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)ですが、肺炎の患者様の9割以上を占めます。入院後、抗生剤治療を行い、18日前後で退院しますが、1割強の患者様は他院への転院を行います。
誤嚥性肺炎は、嚥下機能が低下した高齢の方がかかりやすいですが、当院に入院した患者様も平均年齢が肺炎と比較して10歳近く高くなっていることが分かります。年齢が高いこともあり、入院期間も長くなっています。
2型糖尿病に関しては、高血糖に対し、インスリンの使用方法の習得を含めたインスリン治療を行うと同時に、栄養食事指導や、運動療法などの生活習慣の改善のための教育入院を中心に診療しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎
手術・処置等2なし
34 9.68 7.33 2.94% 51.38
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 18 15.83 16.76 22.22% 58.83
060140xx99x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、
幽門狭窄(穿孔を伴わないもの)
手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
17 11.94 9.25 0.00% 62.59
消化器内科では、細菌性腸炎、アルコール性肝障害、胃十二指腸潰瘍・胃憩室症・幽門狭窄(穿孔を伴わないもの)の入院件数が上位を占めました。
細菌性腸炎は、消化器疾患の中で最も普通に見られる疾患ですが、重症例では入院加療を行う必要があります。便の培養検査を行い、菌種に合わせて抗生剤治療を行い、症状の改善を図ります。患者様の回復具合により異なりますが、一週間から10日程度で退院します。
次にアルコール性肝障害ですが、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変などの患者様が含まれます。肝障害に対する投薬治療を行い、平均で15日程度で退院します。
次に胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) ですが、当院では胃潰瘍と十二指腸潰瘍の患者様が多くなっています。投薬・点滴治療を行い、10~12日で退院します。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞
手術なし 手術・処置等1なし
手術・処置等2なし 副傷病なし
31 10.77 9.17 3.23% 65.03
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)
腹腔鏡下胆嚢摘出術等
27 8.52 6.96 7.41% 59.63
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等
腹腔鏡下胆嚢摘出術等
手術・処置等1なし
手術・処置等2なし
18 13.33 7.84 0.00% 57.78
消化器外科では、腸閉塞、胆嚢疾患(胆嚢結石など)、胆嚢炎の入院件数が上位を占めました。
腸閉塞ですが、腸管に血行障害が起こっている場合は腸が壊死しないよう緊急で手術する必要がありますが、そうでない場合は保存的加療を行うことがほとんどです。上記の31件の症例はそうした保存的加療を受けられた患者様です。入院期間は10日程度を要します。
次に胆嚢疾患(胆嚢結石など)についてですが、胆嚢結石の患者様に対しては多くの場合、腹腔鏡を用いた手術を行います。従来の開腹手術と比べ傷跡も小さくて済み、身体的負担も少ないことが特徴です。通常9日程度で退院します。ただし、結石が大きい場合、周りの臓器への癒着がある場合などは腹腔鏡手術ではなく、開腹手術を行います。
最後に胆嚢炎についてですが、胆嚢炎の患者様に対しても胆嚢結石の場合と同様、多くの場合腹腔鏡を用いた手術を行います。通常手術後13日程度で退院します。ただし、周りの臓器への癒着がある場合などは腹腔鏡手術ではなく、開腹手術を行います。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折
人工骨頭挿入術 
肩、股等
208 27.61 28.70 53.85% 82.24
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷
(スポーツ障害等を含む。)
腱縫合術等
77 9.95 11.98 1.30% 36.27
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷
(胸・腰髄損傷を含む。)
手術なし 副傷病なし
71 21.65 21.52 36.62 79.63
当科で最も多く治療している疾患は、大腿骨近位部骨折(大腿骨の股関節に近い部分の骨折)の患者様です。御高齢の方に多い4大骨折のうちのひとつです。
大腿骨の骨折部位により人工骨頭挿入術、骨折観血的手術などを行います。骨折を契機に寝たきりとならないよう、手術翌日からリハビリを開始し、早期の自立と自宅復帰を目指しますが、この疾患は自立できるようになるまで長期間を要するため、半数以上の患者様がリハビリ専門病院へ転院し、さらなるリハビリを受けられます。当院での平均在院日数は27.6日です。近隣の医療機関と連携をとりながら、患者様の転院の要望にも応えられるよう体制を整えております。
次に肘、膝の外傷ですが、主に膝十字靭帯の断裂や半月板損傷などの患者様が多くなっております。関節鏡を用いて靭帯の再建術や半月板の縫合術などが行われます。手術後はリハビリを行い、10日前後で退院します。当院はスポーツ整形の専門医もおり、平均年齢が36.3歳ということからもわかるように、スポーツ等で受傷した若い患者様の加療が多くなっています。
次に胸椎、腰椎以下骨折損傷では、胸椎圧迫骨折、腰椎圧迫骨折の患者様が多くなっています。骨折の形態により手術を行いますが、多くの方はコルセットを装着し、リハビリを進めながら骨癒合を待ちます。3週間程度で退院しますが、リハビリ病院へ転院する患者様もおられます。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満)
手術なし 手術・処置等1なし
手術・処置等2-3あり
副傷病なし
117 16.36 18.08 18.80% 73.41
030400xx99xxxx 前庭機能障害
手術なし
57 5.56 5.31 0.00% 69.02
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷
手術なし
手術・処置等2なし
副傷病なし
50 7.92 7.52 6.00% 59.32
当科で最も多い疾患は脳梗塞です。
昨年度は180名の脳梗塞の患者様が入院し、治療を受けられました。
当院に入院した脳梗塞患者様のうち、最も多かったのは意識障害の程度が比較的軽い(JCS10未満)症例であり、抗血小板薬・抗凝固薬と脳保護剤で投薬加療した患者様です。リハビリも行い、平均16.4日で退院されますが、2割近い患者様はさらなるリハビリ加療を続けるためリハビリの専門病院等へ転院されています。
次に、前庭機能障害ですが、良性めまいと診断された患者様がここに分類されます。
通常は外来治療で済みますが、症状が重篤な患者様については、入院にてめまいや嘔気をとるために点滴による投薬治療を行います。5~6日程度で退院されます。
次に頭蓋・頭蓋内損傷ですが、頭部に外傷を受け、脳震盪、外傷性の慢性硬膜下血腫、外傷性のくも膜下出血などを起こした患者様がここに分類されます。多くの方は点滴などによる保存的加療で軽快しますが、中には緊急で手術が必要となる場合もあります。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 11 9.91 9.60 0.00% 53.00
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、
急性咽頭喉頭炎 手術なし
- - 5.53 - -
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、
急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等
- - 7.27 - -
当科で最も多い疾患は、突発性難聴です。 主に高容量ステロイド漸減点滴治療を約一週間行います。入院期間は7日~10日程度を要しますが、平均在院日数は全国平均に近い値となっています。
重症急性扁桃炎については、入院下抗生剤治療を行います。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等
手術・処置等1なし 副傷病なし
78 4.00 5.91 0.00% 54.76
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 手術なし 44 8.50 8.55 4.55% 66.07
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術
手術・処置等1なし 手術・処置等2なし
41 8.80 7.59 0.00% 73.93
上部尿路疾患、男性生殖器疾患、膀胱腫瘍・膀胱悪性腫瘍の患者様が多くなっています。
上部尿路疾患とは、尿管結石、腎結石、腎盂や尿管の良性腫瘍、腎のう胞などの疾患をいいますが、当院では、尿管結石、腎結石の患者様が多くなっています。
尿管結石、腎結石に対しては、自然排石が期待できる場合は、薬物療法にて治療します。薬物療法で改善されない場合は入院の上、レーザー治療(f-TUL、r-TUL) にて砕石します。入院期間は2~4日程度となります。
男性生殖器疾患は、癌や前立腺肥大症以外のあらゆる男性生殖器に関する疾患を含みます。当院では、陰嚢水腫や細菌感染による前立腺炎、精巣上体炎などの患者様を多く治療しております。
陰嚢水腫に対しては、溜まった水を穿刺吸引し経過をみます。前立腺炎、精巣状態炎に対しては抗生剤を点滴し改善を図ります。入院期間は平均で8.5日になります。
次に膀胱腫瘍についてですが、当院では膀胱腫瘍に対して、TUR-Bt(経尿道的膀胱腫瘍切除術)という内視鏡を用いた手術を行っております。外尿道口より内視鏡を膀胱内に入れ、腫瘍を電気メスで切除します。侵襲が少ないため、術後の回復も早く、入院期間は平均8~9日となっております。リンパ節への転移がなく、病巣の深さも筋層の表面までしか浸潤していない初期の癌が対象となります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 12 - - 13 10 - 1 7
大腸癌 - 18 - - 29 13 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
癌の進行度合いは0、I、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの5つのステージで表され、ステージⅣが最も進行した癌となります。
ステージの判定は、①がんの大きさ、②リンパ節への転移の有無、③他の臓器への転移次の3つの基準を元に決められます。
表は、いわゆる5大癌に対して当院で入院診療を行った患者様の件数を初発・再発別、初発の場合はさらにステージ別で集計したものです。ただし、ステージ0と診断されたものは集計には上げておりません。また、ステージが不明のものがありますが、これは近年短期入院の患者様が増え、退院するまでに病理検査の結果が出なかったことによるもので、こうした患者様に対しても、結果が出れば外来受診の際に患者様に結果を伝え、結果に基づいてその後の治療計画などを患者様とともに決定していきます。病院指標の公開においては、件数が10件に満たない場合は数字を公表せずハイフン(-)で表すルールとなっているため、上表は当院の診療の実情が分かりにくい結果となってしまいました。
改めて部位別に初発癌の合計件数(ステージ0を除く)を以下にあげさせていただきます。

胃癌(初発):46件
大腸癌(初発):59件
乳癌(初発):10件未満
肺癌(初発):10件未満
肝癌(初発):10件未満

当院では消化管の癌である胃癌、大腸癌の件数が多くなっています。健康診断や人間ドック等で陽性が疑われた方が内視鏡検査を受けることで、発見されやすい癌となっています。
消化管の癌ははじめ粘膜に生じ、徐々に粘膜の下層に浸潤していきます。
初期のステージの癌に対しては、EMR(内視鏡的粘膜切開術)、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)といった低侵襲の内視鏡治療が行われます。
さらに進行した癌に対しては、外科的手術をはじめ、抗癌剤による化学療法を行っており、患者様にとって最良の医療が提供できるよう努めております。
乳癌、肺癌、肝癌については、当院での症例は多くありませんが、当院は他の医療機関との連携体制も充実しており、患者様のご希望があれば専門の病院を紹介させていただくことも可能です。
成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 29 11.48 54.28
重症度 1 62 16.29 80.45
重症度 2 24 15.04 80.96
重症度 3 16 30.00 87.13
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
市中肺炎とは、自宅などで生活していてかかる肺炎のことで、病院に入院していてかかる医原性の肺炎とは区別されます。
ここでは当院に入院した市中肺炎の患者様138人を、肺炎の重症度を測るA-DROPシステムという指標を用いて重症度別に集計しました。
 A-DROPシステム
 A(Age):男性70歳以上、女性75歳以上
 D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
 R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60torr以下)
 O(Orientation):意識障害あり
 P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下
---------------------------------------------
上記の指標のうち、
いずれにも該当しないものは0点(重症度0)、1項目該当すれば1点(重症度1)、…、5項目該当すれば5点(重症度5)とします。該当する項目が多くなるほど重症度が増します。
---------------------------------------------
全体的な傾向としては、重症度1の患者様が最も多く、全体の半数近くを占めること、重症度が上がるにつれ平均在院日数も伸びる傾向にあること、高齢になるほど重症化しやすい傾向があることが挙げられます。
肺炎治療の標準的なガイドラインでは、軽症の場合(重症度0)は外来での通院治療を基本とするため、入院加療の件数は多くはありませんが、併存症などの患者背景を考慮し、医学上必要と判断される場合は軽症であっても入院加療を行います。
脳梗塞のICD10別患者数等

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ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 13 5.85 71.46 0.00%
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 166 18.94 74.89 25.14%
その他 17 15.18 72.59 1.64%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,
脳梗塞に至らなかったもの
3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,
脳梗塞に至らなかったもの
3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -
平成27年度に退院した患者様のうち、脳梗塞を始めとする脳血管疾患の患者様をICD10別に患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しました。ここでICD10とは、疾病を分類するための国際的な基準である「国際疾病分類第10版」をいい、疾病を簡潔に整理分類し、疾病に関する諸統計を作成するためなどに用います。
一過性脳虚血発作は、厳密な意味での脳梗塞ではありませんが、脳梗塞へ至る前段階であり、今後重篤な脳梗塞に至る可能性があるため、早期の適切な治療が必要です。
次に脳梗塞についてですが、当院で「脳梗塞」と診断された患者様は183件、このうち発症後3日以内に来院された患者様は約9割になりますが、大抵の方は発症当日に来院、もしくは搬送されています。
脳梗塞の治療は一刻を争い、その後の患者様のQOLを大きく左右するものであるため、当院ではtPA療法(血栓溶解)や血管内手術(血栓回収療法)など積極的治療を行い、迅速な医療を提供できるよう体制の確保に努めております。
入院中はリハビリを行い、自立を目指します。脳梗塞の急性期治療を終了した患者様のうち7割は自宅復帰または元の施設へ戻られます。残りの3割弱の患者様はさらなるリハビリを行うためリハビリ専門病院等へ転院します。当院は他の医療機関と連携し、リハビリを必要とする患者様には専門の病院を紹介させていただきます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)

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内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 21 9.29 17.81 9.52% 75.00
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 21 0.00 1.57 0.00% 76.24
K597-2 ペースメーカー交換術 13 1.00 2.46 0.00% 72.31
慢性腎不全の患者様に血液透析を導入するにあたり、腕にシャントを造設します。術前日数が9.3日と長くなっていますが、これは腎不全による症状の改善を図ると同時に、透析導入について事前に十分な説明と理解を得ることが必要となることが多いからです。シャント作成後2週間程度でシャントが使用できるようになり、血液透析の本格的な導入となります。
シャントは時に、中に血栓が出来たり、シャント自身が閉塞したりしてトラブルが発生します。それらのトラブルを解決する手術が次の経皮的シャント拡張術・血栓除去術です。入院した当日に局所麻酔で手術し、手術翌日またはその翌日には退院します。
次にペースメーカー交換術ですが、徐脈性不整脈の方が心臓のリズムを保つために使用するペースメーカーですが、電池で動いているため、電池が消耗してくると交換の時期となります。通常は心臓につながるリードはそのままにして、胸部の皮下に埋め込んだペースメーカーの本体だけを交換します。傷が治り、ペースメーカーの作動に問題なければ退院します。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 153 0.01 1.00 0.00% 67.16
K7212 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 22 0.32 2.59 0.00% 73.32
K654 内視鏡的消化管止血術 15 1.60 10.07 13.33% 65.47
内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術は、大腸ポリープや大腸粘膜内にとどまったごく早期の大腸癌に対し、内視鏡を使って行われる手術になります。切除する範囲が長径2cm未満か長径2cm以上かによってコードが分かれます。通常は入院当日に内視鏡手術を行い、翌日には退院します。30~90歳代まで幅広い年代の患者様が受けております。
次に、内視鏡的消化管止血術ですが、出血性胃潰瘍や出血性十二指腸潰瘍、大腸憩室出血などに対し実施されます。出血部位の性状により、クリップで止血したり、焼灼したり、薬剤を局所注射して止血します。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 107 0.23 1.09 0.00% 66.45
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 49 4.18 6.24 4.08% 59.12
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 29 1.03 4.90 0.00% 55.55
当院では、消化器系疾患の患者様は、消化器内科医、消化器外科医がひとつのチームとなって患者様に医療を提供しており、消化器外科においても内視鏡手術を行います。内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)については、消化器内科のところで説明したとおりとなります。
腹腔鏡下胆嚢摘出術は、胆嚢炎や胆嚢結石などの患者様に行います。腹腔鏡を用いた手術は従来の開腹手術と比べ侵襲が少なく、通常手術後6日程度で退院できます。
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)ですが、腹腔鏡を用いて行う手術のため、侵襲が少なく、術後は5日程度で退院になります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(上腕・大腿) 156 3.39 21.44 48.72% 80.49
K0462 骨折観血的手術(前腕・下腿・手舟状骨) 98 2.08 11.11 6.12% 57.55
K0821 人工関節置換術(膝・股) 77 1.56 24.47 3.90% 72.90
骨折観血的手術は当院で最も多い手術のひとつです。特にご高齢の方は転倒などにより、大腿骨の股関節に近いところを骨折することが多く、骨折観血的手術(大腿)を受けられる方が多くなっています。昨年度で136件ありました。残り20件は骨折観血的手術(上腕)でした。入院後3~4日後に手術を施行し、術後はリハビリを実施して3週間ほどで退院しますが、さらなるリハビリが必要な患者様については、近隣のリハビリ専門病院への転院も行っております。平均年齢が80.5歳ということからもわかるように、十分なリハビリを必要としている方が多く、半数近い患者様が他の病院へ転院をされます。
骨折観血的手術(前腕、下腿、舟状骨)についても件数が多くなっておりますが、こちらは平均年齢もずっと低くなり術後も11日程度で退院します。
次に人工関節置換術(肩、股、膝)ですが、77件中、57件が膝関節に対するもの、 20件が股関節に対するものでした。対象疾患は、膝関節に対するものは外傷性および原発性の膝関節症、大腿内顆骨壊死などが多く、股関節に対するものは原発性股関節症、大腿骨頭壊死などが多い結果となりました。どちらも、術前日数は1~2日程度ですが、術後日数は膝関節が23.8日、股関節が29.7日となりました。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 27 0.37 12.63 3.70% 79.67
K171-2 内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術 15 4.53 10.80 0.00% 56.40
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は、頭部外傷後1~2ヶ月後に脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血が貯まり、血腫が脳を圧迫する病気(慢性硬膜下血腫)に対して行います。通常局所麻酔下にて、頭蓋骨に小さな穴を開け、血腫を取り除き、洗浄します。当院では高齢の方が多かったため、平均して12日間入院を要していますが、通常1週間程度で退院します。
次に内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術ですが、脳の下垂体に出来た腫瘍を摘出するため、鼻から内視鏡を挿入し、鼻腔の奥を一部切開し下垂体に到達して手術を行います。この手術は開頭せず、体表にも傷が残らない低侵襲な方法です。当院では平均して10日前後で退院します。
最後に頭蓋内腫瘍摘出術ですが、こちらは一般的な脳腫瘍に対して、開頭して腫瘍切除を行う手術となります。開頭手術であるため、術前の十分な検査を行い手術に臨みます。術後は退院までに3週間程度を見込みます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 76 1.50 2.50 0.00% 56.22
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 55 1.36 6.36 3.64% 62.80
K8036 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術) 45 1.78 8.98 0.00% 73.76
泌尿器科で最も多い手術は、尿路結石に対する「経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの)」(f-TUR、r-TUR)です。通常、尿路結石は自然に排石されますが、自然排石しないものや、尿の流れが悪く合併症を引き起こす危険のあるものは治療が必要です。この手術は、内視鏡を尿道から通し尿管や腎杯にある結石を直接確認しながら、レーザーを用いて破砕します。破砕された結石はバスケットカテーテル(結石をつかむ器具)で回収するため、安全かつ確実に結石を取り除くことができます。侵襲(手術に伴う身体の傷)が小さいため身体への負担も少なく、入院期間も2~4日程度で済みます。
次に多いのが、経尿道的尿管ステント留置術です。尿管結石や尿管癌などで尿管狭窄や閉塞が起こると尿が流れにくくなり水腎症を伴うようになりますが、水腎症の状態が長期化すると、腎臓の機能が失われて腎不全となったり、貯留した尿に細菌が繁殖して腎盂腎炎を併発したりします。尿の通り道を確保するために経尿道的尿管ステント留置術が行われます。こちらの手術も尿道よりステント留置ができる内視鏡を尿道より挿入します。
3番目に多い膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)ですが、膀胱癌に対する内視鏡的切除術であり、TUR-Btと呼ばれます。これは尿道から手術用の内視鏡を挿入し、病巣部を電気メスで切除します。開腹手術に比べ侵襲が少ないことが特長です。リンパ節への転移がなく、病巣の深さも筋層の表面にとどまっている初期の癌が対象となります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 15 0.31%
180010 敗血症 同一 11 0.23%
異なる 25 0.52%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 51 1.07%
異なる - -
上記の傷病は、いずれも一般に、手術や処置などの医療行為に伴って合併症として発症することが多いとされるものです。もちろん日常生活の中で発症する場合もあります。
DPC制度では、「入院の契機となった傷病名」と入院中「最も医療資源を投入した傷病名(医師が中心的に診療した疾病)」をそれぞれ記録する必要があるため、両者が同一か異なるかで、院内で発生した合併症かそうでないかをある程度判断することが出来ます。
上表は、両者が同じ場合を「同一」、異なる場合を「異なる」と表示し、区別して集計したものです。
播種性血管内凝固や敗血症では、「異なる」とした件数の方が多くなっていますが、全退院患者数に対する発生率は全国平均と比較して著しく高い訳ではありません。
なお、重症の患者様や複数の疾患をお持ちの患者様は一般に合併症を起こしやすい傾向にあるため、単純に発生率が高いことをもって医療の質の良し悪しをいうことは出来ません。重症で難しい症例を多く診療する病院では合併症発生率は必然的に高くなります。
次に手術・処置などの合併症は、「同一」の場合の方が多く、約半数が透析用シャントの閉塞や狭窄でした。
合併症は、起こさないようにどんなに注意を払っても、日常生活や治療に伴って一定の確率で不可避的に発生するものであると言われています。当院では、万一合併症が発生した場合でも迅速に対応できるよう努めております。
医療法人社団 明芳会 高島平中央総合病院
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