平成29年度 医療法人社団 明芳会 高島平中央総合病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

  1. 1.年齢階級別退院患者数
  2. 2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 5.脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. 7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数

ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 24 120 188 197 332 353 684 1059 1160 391
平成29年4月1日から平成30年3月31日までに当院を退院された患者数について年齢階級別に集計した件数です。
当院は、0歳から105歳までと幅広い年齢層の患者様にご来院いただいております。
全体の割合として60歳代以上の患者様の割合が73.1%となっており、地域性が反映されております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

ファイルをダウンロード

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 189 26.2 27.09 54.5% 84.2
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし副傷病なし 85 24.7 19.94 44.7% 82.7
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)腱縫合術等 60 9.6 11.41 0.0% 29.6
160760xx97xx0x 前腕の骨折手術あり副傷病なし 49 5.0 5.21 0.0% 56.4
160700xx97xx0x 鎖骨骨折、肩甲骨骨折手術あり副傷病なし 45 4.5 5.54 2.2% 53.0
整形外科で最も多く治療している疾患は、大腿骨近位部骨折(大腿骨の股関節に近い部分の骨折)の患者様です。高齢の方に多い4大骨折のうちの一つです。
大腿骨の骨折部位により人工骨頭挿入術、骨折観血的手術などを行います。骨折を契機に寝たきりとならないよう、早期からリハビリを開始し自立と自宅復帰を目指します。この疾患は自立まで長期間を要するため、多くの患者様がリハビリ専門病院へ転院し、更なるリハビリ加療を続けております。近隣の医療機関と連携をとりながら、患者様の転院の要望にも応えられるよう体制を整えております。
次に胸椎、腰椎以下骨折損傷では、胸椎圧迫骨折、腰椎圧迫骨折の患者様が多くなっています。骨折の形態により手術を行いますが、多くの方はコルセットを装着し、リハビリを進めながら骨癒合を待ちます。3週間程度で退院しますが、リハビリ病院へ転院する患者様も多くおられます。
次に肘、膝の外傷ですが、主に膝十字靭帯の断裂や半月板損傷などの患者様が多くなっております。関節鏡を用いて靭帯の再建術や半月板の縫合術などが行われます。手術後はリハビリを行い、10日前後で退院します。当院はスポーツ整形の専門医もおり、スポーツ等で受傷した若い患者様の加療が多くなっています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害手術なし 87 5.0 5.15 0.0% 68.6
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし 副傷病なし 77 4.7 7.34 7.8% 51.0
010060x2990400 脳梗塞手術なし手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 3、4又は5 57 17.7 20.20 45.6% 76.5
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等2なし 副傷病なし 36 6.9 9.68 2.8% 56.4
010060x2990401 脳梗塞手術なし手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 33 11.7 16.38 9.1% 53.0
脳神経外科で最も多い疾患は前庭機能障害ですが、眩暈と診断された患者様がここに分類されます。通常は外来治療で済みますが、症状が重篤な患者様については、入院にて眩暈や嘔気をとるために点滴による投薬治療を行います。約5日程度で退院されます。
次に頭蓋・頭蓋内損傷ですが、頭部に外傷を受け、脳震盪、外傷性の慢性硬膜下血腫、外傷性のくも膜下出血などを起こした患者様がここに分類されます。多くの方は点滴などによる保存的加療で軽快しますが、中には緊急で手術が必要となる場合もあります。
次に脳梗塞ですが、当院に入院した脳梗塞患者様のうち、最も多かったのは意識障害の程度が比較的軽い(JCS10未満)症例であり、抗血小板薬・抗凝固薬と脳保護剤で投薬加療した患者様です。リハビリも行い約3週間で退院されますが、5割近い患者様は更なるリハビリ加療を続けるためリハビリの専門病院等へ転院されています。
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎手術・処置等2なし 54 4.9 5.50 3.7% 50.6
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎手術・処置等2なし 48 6.4 7.27 0.0% 51.3
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患手術なし 45 7.6 7.87 0.0% 62.5
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等手術・処置等2なし 副傷病なし 45 11.6 10.61 6.7% 73.4
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞手術なし手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 10.1 8.98 5.4% 66.9
消化器科では、ウイルス性及び細菌性の腸炎、穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患(憩室炎、憩室出血)の入院件数が上位に上がっています。
ウイルス性胃腸炎は嘔吐下痢症などとも言われ、どちらかというと冬場に多い感染症です。一方、細菌性腸炎は食中毒などといわれ、夏場に多い傾向があります。便の培養検査を行い、菌種に合わせて抗生剤治療を行い、症状の改善を図ります。患者様の回復具合により異なりますが、約1週間程度で退院します。
憩室性疾患とは大腸の壁の一部が外へ袋状に突出したもので、原因としては便秘や腸管のれん縮、腸管内圧の上昇、加齢による腸管壁の脆弱化などが考えられます。投薬・点滴治療を行い、約10日以内で退院します。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx020x0x 上部尿路疾患経尿道的尿路結石除去術等手術・処置等1なし 副傷病なし 59 4.6 5.75 0.0% 51.4
11012xxx99xx0x 上部尿路疾患手術なし副傷病なし 44 2.5 5.39 0.0% 48.8
110070xx0200xx 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 32 7.0 7.31 0.0% 72.6
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患その他の手術あり副傷病なし 24 5.7 7.20 8.3% 58.5
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症手術なし副傷病なし 24 12.0 12.34 0.0% 59.5
上部尿路疾患、膀胱腫瘍・膀胱悪性腫瘍の患者様が多くなっています。
上部尿路疾患とは、尿管結石、腎結石、腎盂や尿管の良性腫瘍、腎のう胞などの疾患をいいますが、当院では、尿管結石、腎結石の患者様が多くなっています。
尿管結石、腎結石に対しては、自然排石が期待できる場合は薬物療法にて治療します。薬物療法で改善されない場合は入院の上、レーザー治療による砕石や尿管が塞がらないように尿管にステント(直径1.5〜2mm程の管)留置を行います。
次に膀胱腫瘍についてですが、当院では膀胱腫瘍に対して、経尿道的膀胱腫瘍切除術という内視鏡を用いた手術を行っております。外尿道口より内視鏡を膀胱内に入れ、腫瘍を電気メスで切除します。侵襲が少ないため、術後の回復も早く、入院期間は平均1週間となっております。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等2なし 副傷病なし 106 34.7 20.83 54.5% 84.8
050130xx99000x 心不全手術なし手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 53 20.2 17.71 44.7% 79.6
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症手術なし副傷病なし 44 19.5 12.34 0.0% 77.9
0400801499x002 肺炎等手術なし手術・処置等2なし 副傷病なし A-DROP スコア2 39 15.9 15.12 0.0% 83.5
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。)手術なし手術・処置等2-1あり 副傷病なし 85歳未満 37 15.1 14.27 2.2% 62.9
内科では、高齢者が多く罹患する誤嚥性肺炎という呼吸器疾患や心臓のはたらきが低下し息苦しく感じるうっ血性心不全、排尿機能の低下による尿路感染症の件数が上位に上がっています。
誤嚥性肺炎及び心不全は、嚥下機能や心機能が低下した高齢の方がかかりやすく、入院期間も長くなっております。
2型糖尿病に関しては、インスリンの使用方法、栄養食事指導や、運動療法などの生活習慣の改善のための教育入院を中心に診療しております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

ファイルをダウンロード

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 2 2 4 1 40 0 1 7
大腸癌 2 6 10 37 122 0 1 7
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - 4 0 1 7
肝癌 - - - 1 7 0 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
癌の進行度合いは0、I、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの5つのステージで表され、ステージⅣが最も進行した癌となります。
ステージの判定は、①がんの大きさ(広がり)、②リンパ節への転移の有無、③他の臓器への転移次の3つの要素を基に決められます。
表は、いわゆる5大癌に対して当院で入院診療を行った患者様の件数を初発・再発別、初発の場合はさらにステージ別で集計したものです。
当院では消化管の癌である胃癌、大腸癌の件数が多くなっています。健康診断や人間ドック等で陽性が疑われた方が内視鏡検査を受けることで発見されやすい癌となっています。
消化管の癌ははじめ粘膜に生じ、徐々に粘膜の下層に浸潤していきます。
初期のステージの癌に対しては、EMR(内視鏡的粘膜切開術)、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)といった低侵襲の内視鏡治療が行われます。
さらに進行した癌に対しては、外科的手術をはじめ、抗癌剤による化学療法を行っており、患者様にとって最良の医療が提供できるよう努めております。
肺癌、肝癌については、当院での症例は多くありませんが、当院は他の医療機関との連携体制も充実しており、患者様のご希望があれば専門の病院を紹介させていただくことも可能です。
成人市中肺炎の重症度別患者数等

ファイルをダウンロード

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 11.4 47.3
中等症 111 17.8 79.0
重症 14 22.4 83.7
超重症 19 33.6 84.4
不明 0 0.0 0.0
市中肺炎とは、自宅などで生活していてかかる肺炎のことで、病院に入院していてかかる院内肺炎と区別されます。
肺炎重症度分類の定義(A-DROPスコア)に基づき入院時に状態から重症度を決定しております。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
A-DROPシステム
A(Age):男性70歳以上、女性75歳以上
D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60torr以下)
O(Orientation):意識障害あり
P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下
上記の指標のうち、
軽症:上記指標のいずれも満足しないもの
中等度:上記指標の1つまたは2つを有するもの
重症:上記指標の3つ以上を有するもの。ただし意識障害・ショックがあれば1項目のみでも重症とする
超重症:上記指標の4つまたは5つを有するもの
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
全体的な傾向としては、中等症の患者様が最も多く、全体の半数近くを占めること、重症度が上がるにつれ平均在院日数も伸びる傾向にあること、高齢になるほど重症化しやすい傾向があることが挙げられます。
肺炎治療の標準的なガイドラインでは、軽症の場合(重症度0)は外来での通院治療を基本とするため入院加療の件数は多くはありませんが、併存症などの患者背景を考慮し、医学上必要と判断される場合は軽症であっても入院加療を行います。
脳梗塞の患者数等

ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 217 21.1 74.9 42.9%
その他 5 17.4 40.6 40.0%
医療資源を最も投入した傷病名が脳梗塞(ICD:I63$)の患者様を対象として、発症日から入院までの日数別に、患者数、平均在院日数、平均年齢、転棟率を集計したものです。
多くの方が発症後3日以内に来院されます。脳梗塞の治療は一刻を争い、その後の患者様のQOLを大きく左右するものであるため、当院ではtPA療法(血栓溶解)や血管内手術(血栓回収療法)など積極的治療を行い、迅速な医療を提供できるよう体制の確保に努めております。
入院中はリハビリを行い、自立を目指します。脳梗塞の急性期治療を終了した患者様のうち6割は自宅復帰または元の施設へ戻られます。残りの4割の患者様はさらなるリハビリを行うためリハビリ専門病院等へ転院します。当院は他の医療機関と連携し、リハビリを必要とする患者様には専門の病院を紹介いたします。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

ファイルをダウンロード

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨、上腕、大腿) 167 2.8 20.7 46.1% 80.8
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨) 99 2.0 9.3 8.1% 54.0
K0811 人工骨頭挿入術(肩、股) 67 3.1 21.0 52.2% 82.9
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 60 2.8 25.8 3.3% 72.2
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕、下腿) 51 0.8 1.9 0.0% 52.3
骨折観血的手術は当院で最も多い手術の一つです。特にご高齢の方は転倒などにより、大腿骨の股関節に近いところを骨折することが多く、骨折観血的手術(大腿)を受けられる方が多くなっています。入院後3日以内に手術を施行し、術後はリハビリを実施して3週間ほどで退院しますが、さらなるリハビリが必要な患者様については、近隣のリハビリ専門病院への転院も行っております。十分なリハビリを必要としている方が多く、半数近い患者様が他の病院へ転院をされます。
骨折観血的手術(下腿)についても件数が多くなっておりますが、こちらは平均年齢もずっと低くなり術後も2週間程度で退院します。
次に人工骨頭挿入術(股)ですが、折れた骨がずれたり、離れてしまった場合や、受傷してから時間が経った場合には、骨をつなげることは難しくなります。そのため、大腿骨の骨頭を取り出し、人工骨頭という人工物(金属性)に入れ替える手術を行います。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 29 1.1 14.0 27.6% 79.7
K178-4 経皮的脳血栓回収術 16 0.1 25.8 75.0% 78.1
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 16 8.3 29.3 25.0% 62.8
K1781 脳血管内手術(1箇所) 11 1.6 33.2 36.4% 54.7
K171-21 内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術(下垂体腫瘍) 10 3.8 9.2 0.0% 56.5
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は、頭部外傷後1~2ヶ月後に脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血が貯まり、血腫が脳を圧迫する病気(慢性硬膜下血腫)に対して行います。通常局所麻酔下にて、頭蓋骨に小さな穴を開け、血腫を取り除き、洗浄します。当院では高齢の方が多かったため、約2週間の入院をようしております。
次に経皮的脳血栓回収術ですが、脳梗塞が発症してから4.5時間以内では、t-PAという血栓溶解療法が非常に有効ですが、それでも脳血管の閉塞が解除されず、さらに進行する場合や、t-PAが使用できない症例において、脳梗塞による重篤な神経障害への進行を阻止するための最善な治療として、脳血管内治療による脳血栓回収術(カテーテルを用いて脳血栓を除去する治療法)を行います。
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 42 4.1 8.0 0.0% 55.4
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) 22 4.6 8.8 4.5% 75.3
K654 内視鏡的消化管止血術 21 0.3 13.5 14.3% 66.3
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 19 0.5 6.3 0.0% 43.6
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 18 2.6 7.6 27.8% 78.4
腹腔鏡下胆嚢摘出術は、お腹の中に腹腔鏡という細長いカメラを入れ、お腹の中の様子をテレビモニタで見ながら細長い鉗子という器具を使って行う手術です。腹腔鏡下胆嚢手術はお腹に小さな穴を数箇所開けて、腹腔鏡および細長い鉗子を使って胆嚢を取り出す手術です。腹腔鏡下の手術は開腹手術と比較して傷が目立たず、退院までの日数が短期となる特徴があります。
次に内視鏡的乳頭切開術です。内視鏡を十二指腸まで挿入し、胆管・膵管の出口にあたる乳頭部にナイフを挿入し、高周波(電気メス)を用いて切開します。結石を除去し、胆道が閉塞して起こる黄疸を軽減させるために行います。
その他にも大腸ポリープや大腸粘膜内にとどまった早期の大腸にできた腫瘍に対し、内視鏡を使って行われる手術を行っております。通常は入院当日に内視鏡手術を行い、翌日には退院します。早期がんの発見につながります。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 51 2.7 2.3 0.0% 53.7
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 35 1.3 2.4 2.9% 57.6
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 32 1.2 4.9 0.0% 72.6
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 24 6.3 10.3 4.2% 72.5
K802-21 膀胱脱手術(メッシュ使用) 12 1.0 7.4 0.0% 73.6
泌尿器科で最も多い手術は、尿路結石に対する経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの)です。通常、尿路結石は自然に排石されますが、自然排石しないものや、尿の流れが悪く合併症を引き起こす危険のあるものは治療が必要です。この手術は、内視鏡を尿道から通し尿管や腎杯にある結石を直接確認しながら、レーザーを用いて破砕します。破砕された結石はバスケットカテーテル(結石をつかむ器具)で回収するため、安全かつ確実に結石を取り除くことができます。侵襲(手術に伴う身体の傷)が小さいため身体への負担も少なく、入院期間も5日程度で済みます。
次に経尿道的尿管ステント留置術です。尿管結石や尿管癌などで尿管狭窄や閉塞が起こると尿が流れにくくなり水腎症を伴うようになりますが、水腎症の状態が長期化すると、腎臓の機能が失われて腎不全となったり、貯留した尿に細菌が繁殖して腎盂腎炎を併発したりします。尿の通り道を確保するために経尿道的尿管ステント留置術が行われます。こちらの手術も尿道よりステント留置ができる内視鏡を尿道より挿入します。
次に多いのが、膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)ですが、これは尿道から手術用の内視鏡を挿入し、病巣部を電気メスで切除します。開腹手術に比べ侵襲が少ないことが特長です。リンパ節への転移がなく、病巣の深さも筋層の表面にとどまっている初期の癌が対象となります。
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K597-2 ペースメーカー交換術 7 1.0 2.7 0.0% 74.7
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 6 49.0 32.3 66.7% 84.2
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K610-3 内シャント設置術 - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
ペースメーカー交換術ですが、ペースメーカーは内蔵されている電池によって動いています。電池の消耗には個人差がありますが、平均7~10年で交換時期となります。電池が切れてしまうと、ペースメーカーは作動を停止するため、ペースメーカー植込み前の状況に戻り、不整脈や心不全をきたし、めまい・意識消失・失神の発作が出現する危険性があります。従って、電池が切れる前に、ペースメーカーのチェックにて、交換が必要な指標を認めると交換手術が必要となります。
次に内視鏡的胃瘻造設術です。脳血管障害や認知症の進行に伴うなどによる嚥下機能障害などから経口摂取不良となった患者に対して、お腹に小さな口を造り直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。当院では長期入院中患者に対しての栄養摂取手段としているため術前・術後日数が長くなっております。
※5症例未満場合、-(ハイフン)で表示しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 10 0.2%
異なる 12 0.3%
180010 敗血症 同一 12 0.3%
異なる 21 0.5%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
上記の傷病は、いずれも一般に、手術や処置などの医療行為に伴って合併症として発症することが多いとされるものです。もちろん日常生活の中で発症する場合もあります。
DPC制度では、「入院の契機となった傷病名」と入院中「最も医療資源を投入した傷病名(医師が中心的に診療した疾病)」をそれぞれ記録する必要があるため、両者が同一か異なるかで、院内で発生した合併症かそうでないかをある程度判断することが出来ます。
上表は、両者が同じ場合を「同一」、異なる場合を「異なる」と表示し、区別して集計したものです。
播種性血管内凝固症候群や敗血症では、「異なる」とした件数の方が多くなっていますが、重症の患者様や複数の疾患をお持ちの患者様は一般に合併症を起こしやすい傾向にあるため、単純に発生率が高いことをもって医療の質の良し悪しをいうことは出来ません。
合併症は、起こさないようにどんなに注意を払っても、日常生活や治療に伴って一定の確率で不可避的に発生するものであると言われています。当院では、万一合併症が発生した場合でも迅速に対応できるよう努めております。
※10症例未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
バックナンバー

平成28年度 病院指標はこちら

平成27年度 病院指標はこちら

医療法人社団 明芳会 高島平中央総合病院
〒175-0082 東京都板橋区高島平1-73-1 TEL:03-3936-7451(代) FAX:03-3937-7314