「臨床心理士」とは聞きなれない方もいらっしゃるかもしれません。
「心の専門家」であり、「話を聴くこと」の専門家です。
外来・もの忘れ外来・病棟入院患者さまの心理アセスメント
、
心理療法が主な役割です。
心理アセスメントは児童・思春期
から成人、老年期まで幅広い方々を対象に行っています。
もっとも多いのが、認知症が疑われる方の心理アセスメントです。
「もの忘れ外来」では初診の方のほとんどに心理検査を行い、
診断やケアに役立てています。
1.回想法
認知症患者さまには、物忘れなど知的能力が減退しても、細やかで豊かな心や、成熟した人柄を保っておられる方は少なくありません。
認知症疾患治療病棟(C5・C6)病棟では生活機能回復訓練の一環として、集団回想法プログラムを行っています。5-8名の方々が毎週同じ時間・同じ場所に集い、懐かしい思い出や気持ちをゆったりと語り合います。患者さまの情緒的安定や活性化、自然なコミュニケーションを主な目的とします。臨床心理士が司会進行を務め、介護職員も参加し、心をこめてお話を伺います。毎回テーマを設定して思い出を回想し(テーマ例:学校の思い出、季節の行事、ストレス解消法、仕事・子育て経験など)、ときに笑いや涙も交えつつ、これまでの半生を振り返る、穏やかな時間を過ごします。
2.コラージュ活動
コラージュとは、雑誌・パンフレットなどから切り取った写真や絵、文字などを台紙に自由に貼り、一つの作品を作ることです。
切り貼りだけで簡単に実施できるため、子どもから高齢者まで対象として用いられています。
当院では認知症疾患治療病棟(C5)で、月に1回、臨床心理士と作業療法士が10-15名の患者さまに実施しています。
コラージュ活動では作品を完成させることが目的ではなく、作品による自己表現と自分の気持ちの気づき、作品を媒介とした他者とのコミュニケーションの促進を目的としており、作成後は自分の作品について話し合います。
作品から豊かな物語が語られたり、普段は話されない過去のエピソードが語られたりと、温かい雰囲気の活動となっています。