IMSグループ 医療法人財団 明倫会 明倫会東京大和病院

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重要なお知らせ

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結石破砕部門(結石破砕センター)

当院の結石破砕センターは、旧大和病院において1986年からこれまでに30,000例の実績を残しており日本有数の破砕センターの一つです。1機の破砕装置を導入しており、導入機種はモデュリスSLX-F2(ストルツメディカル社製)で最新鋭機器です。破砕装置を導入する事によって、患者さまの条件、結石の大きさ、数、部位等に応じて最適な機種を選択し、安全かつ確実な治療を選択いたします。また、最新の軟性尿管鏡下レーザー結石術も導入し、腎結石から尿管結石まで結石治療センターとして機能します。緊急時、ご希望の日程等にも対応可能な体制を整えております。

当院の尿路結石症治療の基本方針

患者さまのニーズにあわせて早期の疼痛緩和、短期間での結石フリーを目指す

尿路結石症は、繰り返す激痛、血尿、違和感などの症状を呈し、時に尿路閉塞による腎不全や、細菌が全身に回り生命に危険が及ぶ状態(菌血症といいます)を引き起こす疾患です。
良性疾患だからこそ、診断から治療、そしてその後のフォローまで、総合的なケアが重要です。当院では、患者さまの病態とニーズにあわせて、短期間に身体から結石がない状態(結石フリーといいます)を目指して、適切な治療をすすめてまいります。
尿路結石の診断、治療には一定の放射線被爆を要しますが、当院ではより少ない被ばく量で診断治療を行うように心がけています。

尿路結石の診療、治療

結石治療は結石の部位やサイズ、そして患者さまの背景(年齢、病気、発熱の有無など)を考慮して治療法を決定する必要があります。超音波検査やX線検査(CT検査など)を用いて適切に診断し、早期にそして安全に結石フリーになる治療を選択、施行してまいります。尿路結石の治療は次のとおりです。

1. 痛みなどの自覚症状を早期にコントロールし、苦痛を取り除くこと

痛みのコントロールは基本的には鎮痛剤などを用いた薬物療法です。 多くの方がこれでコントロール可能ですが、薬物療法にて緩和されない、もしくは痛みを繰り返す場合にはできるだけ早急に外科的治療を施行いたします。
結石が原因で尿路閉塞をともなう感染をきたしている場合には、カテーテルにより早急に尿路閉塞を解除する必要があり、経皮的(腎瘻造設)または経尿道的(尿管ステント留置)処置を施行いたします。

2. 原因となっている結石を早期に体外へ排出させること(早期に結石フリーの状態にすること)

結石、患者さまの状態によりますが、症状がなくても治療の必要な結石に対しては将来的な腎機能低下、尿路感染を防ぐために結石フリーの状態になるように、積極的に治療を行ってまいります。

主な治療法は以下の通りです。

  1. 保存的(薬物)治療
  2. 外科的治療

    A. 体外衝撃波結石破砕術 (ESWL)
    B. 経尿道的尿路結石除去術(TUL)
    C. 経皮的尿路結石除去術(PNL)
    D.経皮・経尿道的尿路結石除去術(ECIRS)
    E.その他(腹腔鏡・開腹手術)

3. 結石の再発を予防していくこと

尿路結石症は再発する頻度が高く、結石治療後も定期的受診による再発有無の確認、再発予防のための生活指導が重要であり、栄養科と連携して食事指導、栄養相談を行っています。
当科では結石治療終了後、3か月~1年に一回の定期検査を施行し、再発が認められた場合には、必要性があれば早期に適切な治療を施行いたします。
また排石された結石から得られた結石の成分分析をもとに、患者さまにあった再発予防を指導してまいります。

症例

結石が小さい症例

一般的には10mm以下の尿管結石に対しては自然に排石が可能と考えられており、腎機能が保たれ、痛みや感染がコントロールされている場合にはまず薬物治療による自然排石をうながし、結石フリーを目指します。

尿管結石で痛みを繰り返す症例、2~3週間で結石の位置の変化がない症例

結石の大きさに関わらず積極的に外科的治療を考慮いたします。

結石が大きい症例

結石の位置、大きさを評価し、より少ない回数で安全に結石フリーとなる外科的治療法を選択、施行いたします。その際、患者さまのニーズも考慮するように心がけています。

手術方法

A. 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

一般的には麻酔を必要とせず、体外から衝撃波エネルギーを当てて結石を小さく破砕し、尿管から膀胱に排泄させ除去する治療で、砂状になった結石は尿とともに体外に排泄されます。
当院では日帰りもしくは1泊2日の入院を予定しております。
当院では、内視鏡で尿路結石の残りのないことを確認し手術を終了する、『結石フリー状態』で手術を終えるように心がけています。
内視鏡を用いた手術は、尿路結石に対するアプローチの方法により、
B.経尿道的手術(TUL)
C.経皮的手術(PNL)
がありますが、結石、患者さまの状態を評価し、より短期間で『結石フリー』が得られる手術法を選択いたします。

B. 経尿道的尿路結石除去術(TUL)

全身麻酔(または硬膜外麻酔)下に内視鏡(尿管鏡)を尿道から挿入し、直接結石を観察し、ホルミウムヤグレーザーを用いて結石を破砕し、体外に結石を摘出する、早期に結石フリーが可能となる手術方法です。
従来の硬い尿管鏡(硬性尿管鏡)に加え、機能が向上した軟らかい内視鏡(軟性尿管鏡)を用いることにより、尿管結石だけでなく腎臓結石を加えた、全上部尿路結石に対し治療が可能な治療法です。結石の硬さに関わらず破砕が可能であり、当院では通常2cmまでの結石を対象としております。
約4~5日の入院を予定しております。

C. 経皮的尿路結石除去術(PNL)

一般的に2cm以上の大きな結石や腎盂内を埋め尽くすサンゴ状結石に対する治療法として体外衝撃波(ESWL)や経尿道的手術(TUL)では1回の治療で結石フリー状態が得られることは少ないのが現状です。そのような結石に対して選択される治療法です。
全身麻酔下に背中から穴をあけ、腎臓までルート(腎ろう)を作成し、ここから内視鏡を挿入し、ホルミウムヤクレーザー等の砕石装置を用いて結石を砕いたのち、体外に摘出します。当院では従来よりも細いルートを用いたPNL(ミニパーク mini-PERC)も施行しております。
約5~8日の入院を予定しております。

D.経皮・経尿道的尿路結石除去術(ECIRS)

TULとPNLのふたつの術式を同時に行う手術方法です。それぞれの長所を生かし、また短所を補うことが出来ます。
長所として2つの内視鏡を用いることで、巨大な尿路結石や珊瑚状結石であっても1回の治療で結石を除去できる可能性が高まり、ほぼすべての結石に対して治療の適応を検討できます。他にも術中のレントゲン使用時間が減って被爆量を低減させることができます。さらに内視鏡で確認可能な局面がふえることで出血量を減らすことが出来るなど、合併症予防効果も向上します。
約5~8日の入院を予定しております。

腎・尿管結石破砕センター

当院では体外衝撃波結石破砕装置(ストルツメディカル社)モデュリスSLX+F2を導入。

この破砕装置を利用した当院独自の治療法を行っています。

体外衝撃波による腎・尿管結石破砕術は、1983年にドイツで医療機器として実用使用され、日本では1984年に破砕機の最初の機材としてドイツ製の(HM-3)ドルニエ社製を導入しました。当院の結石破砕センターは大和病院において1986年から数多くの実績を残しており、現在も毎年約400件の治療を行っています。導入機種はモデュリスSLX-F2(ストルツメディカル社製)です。
破砕装置を導入する事によって、患者さまの条件、結石の大きさ、数、部位等に応じて最適な機種を選択し、安全かつ確実な治療を最適化いたします。また、緊急時、ご希望の日程等に今後も、この経験と実績を活かして、経験豊富なスタッフと共に、さらに有効な治療を提供すべく努力していく所存でございます。

モデュリスSLX-F2

体外衝撃波結石破砕
体外衝撃波結石破砕
  • 焦点装置が深いため体の大きい方にも有効です。
  • X線装置が高解像度であるため、小さな結石に対しても可能です。

    結石のある場所や結石の固さにもよりますのでご相談ください。

  • 高出力であるため大きく硬い結石にも有効です。

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