スタッフインタビュー
Staff Interview

我孫子ロイヤルケアセンターで働くスタッフ達によるインタビューです。

西海 春香
介護福祉士 2015年入職
介護経験 9年

佐藤 友彦
 介護福祉士 2013年入職
介護経験 11年

野村 寿征
介護福祉士 2005年入職
介護経験 19年

卜部 馨
介護福祉士 2011年入職
介護経験 17年

我孫子ロイヤルケアセンターをもっと知ってほしい

今回は、介護福祉士4名の座談会を通じて、
これから介護職を目指す方や介護施設を探している方に向けて、
また、我孫子ロイヤルケアセンターで働く介護職員についてもっと良く知って頂くために、
みなさんには、キーワードごとにお話しをして頂きたいと思います。
宜しくお願いします。

介護職を選んだきっかけ
はじめに介護を目指したきっかけについて皆さんに聞いてみたいと思います。

母親が楽しそうに話す「介護の仕事」の印象が残っていたのだと思います。

西海: 私は母親が介護福祉士で、小さい頃から家で職場の利用者様の話をしていました。
「今日、利用者様がこんなお話しをしていた」「施設の行事でこんな事をした」など普段の事だったと思います。何気ない会話ですが、楽しそうに話す母親を見て、「楽しく仕事をしているんだなぁ」と思いました。
高校で進路を考える中で、介護の専門学校を選びました。特に他にこれ!といった進路がなかったというのもありますが、母親が楽しそうに話す「介護の仕事」の印象が残っていたのだと思います。

卜部: 私も介護職の兄に誘われて、障碍者の方と接する機会がありました。兄が言うには「介護系は無理な人は無理」らしく、おそらく排泄介助等の事だと思いますが、私は介護に向いていると言われたのが介護へのきっかけです。進路で介護の専門学校を選びました。

やはり御家族の影響というのは大きいですね。
10代で自分の将来・進路を決めて、これまで継続しているという事はとてもすごい事だと思います。

野村: 私は、大学在学中に体調不良で入院した経験があります。
病院には入院中の患者様がいました。病気で入院中の方は、私も含めて介助量が多かったと記憶しています。そして医師、看護師、介護士が働いています。
患者様を介護する介護職の方を見て、「介護って?」と感じたのがきっかけです。
ちなみ私の兄も同じ我孫子ロイヤルケアセンターで介護福祉士として勤務しています。

佐藤: 私は、千葉の大学を卒業した後、東京で営業の仕事をしていました。営業の仕事はとても好きでしたが、相手は会社で、実際にその商品を使うお客様ではありませんでした。
「買って嬉しい」「売って嬉しい」という直接『お客様との関わりを持ちたい』と感じていました。
私も介護福祉士の兄がいます。人と直接的な関わりを持ちたい気持ちから介護職を目指そうと考え、介護職員初任者研修を受講しました。有資格者として、必要な知識をもって仕事がしたいと思ったからです。

我孫子ロイヤルケアセンターを選んだきっかけ 
介護施設は、それぞれの特徴ごとに様々な施設があります。
その中で、「介護老人保健施設(老健)」を選んだ理由を教えてください。

「家に帰る事」=『利用者様が喜ぶ顔を見る事が出来る』と思ったからです。

佐藤: 私は、初任者研修で、特養と小規模のグループホームに実習に行きました。
その中で介護老人保健施設(老健)を選びました。老健を選んだ理由は、利用者様が「家に帰る」「家に帰りたい」という目的を持っていて「家に帰る事」=『利用者様が喜ぶ顔を見る事が出来る』と思ったからです。

西海: 私は、専門学校の介護実習で老健・特養・グループホーム・訪問介護などで実習をしました。実習施設の中の1つが我孫子ロイヤルケアセンターでした。
2Fの認知症専門棟で1ヶ月間の介護実習をしました。
現在の介護長が当時主任で実習の担当者でした。実習課題について親切に話を聞いてくれたり、施設や利用者について分かりやすく教えてくれたりと優しかったというのが印象でで、「老健」というわけではなく、「我孫子ロイヤルケアセンター」を選んだという方が正しいかもしれません。

「介護老人保健施設(老健)」の中から我孫子ロイヤルケアセンターを選んだ理由を教えてください。

大きなグループというのは家族にとっても安心の要素になると思った

卜部: 専門学校を卒業した後、千葉県の別の老健に就職しました。
始めて働いた施設は、老健で我孫子ロイヤルより規模が小さい施設でした。
1フロア利用者様25名だったと思います。今振り返ってみると規模が小さい分早番、日勤、夜勤が各1名ずつで自分のペースで利用者様と接する事が出来ていました。

我孫子ロイヤルケアセンターに転職したきっかけは、 今考えると自分の経験値が足りなかったと気づくのですが、 『1名』というのが少しずつ自分の中で重くなっていった事を覚えています。
夜勤で遅番が帰って1人になって、フロアが静かになると25名の利用者様への責任感や不安感が増してくる感覚があり、本当に夜が長く感じました。その分早番が出勤した時に安心感は凄かったです。(笑)
今は普通の日常の事ですが、利用者様に呼ばれて居室に行くときに「(フロアから)はなれます」と同じフロアにいるスタッフに伝えて行きますが、当たり前ですが、そんな事を言う相手がいませんでした(笑)

我孫子ロイヤルに来て人の多さに驚きました。
今はそんな事はないですが、当時1フロアに日勤で10人くらいいた記憶があります。人数も多くいるので、残業も減りました。家から近くなり車通勤にも変わったので、夜勤明けに電車で寝過ごす事もなくなりました。(笑)
夜勤は、管理看護師、フロア看護師、フロアに複数のスタッフ、事務当直が勤務しています。・・・当然不安を抱える事が無くなりました。

佐藤: 当時、私は、仙台に住んでいました。
何年後には地元に戻る事を考えて、大きな医療グループであるIMSグループであり地元にも病院・施設がある事が選んだ理由です。最初は同じ仙台地区にある青葉ロイヤルケアセンターに求職のTELをしましたが断られました。(笑)

仙台ロイヤルケアセンターはユニットケアで、少人数の利用者様と1人1人に合わせた介護する事が出来、とてもよい経験・勉強になりました。しかし、小規模という事もあり、今行っているようなレクリエーションを出来ていなかったと思います。
仙台ロイヤルケアセンターで2年半勤務した後、家族の都合もあり、地元に近い我孫子ロイヤルケアセンターに転勤しました。

卜部: 私も我孫子ロイヤルケアセンターを選んだ理由はIMSグループである事でした。
結婚して家族をもった事もあり、大きなグループというのは家族にとっても安心の要素になると思ったからです。

現在の業務について
現在の業務について教えてください

介護職以外でこんな経験が出来る職種はないと思います。

西海: 私は、4年間認知症専門棟で勤務して、今年度から一般棟で勤務しています。 認知症専門棟から一般棟に行って気付いた「認知症専門棟」と「一般棟」の大きな違いは、『私の顔や名前を憶えてくれる』かどうか?です。
一般棟の利用者様から、「西海さん、元気でやってる?」と声をかけられました。介護の経験がない方からすると普通の会話だと思います。しかし私はとても嬉しく、そして驚きを感じました。
認知症専門棟の利用者様の少なくない方は、私の顔や名前を憶えていません。
利用者様から「西海さん」と名前を呼ばれる事もありません。
私は、「憶えていない事」を感じる事はできませんが、「憶えている事の大切さ」を感じる事が出来ます。介護職以外でこんな経験が出来る職種はないと思います。

認知症の利用者様とは、毎日朝から夜まで(夜中も)1日中を一緒に過ごし生活しています。利用者様を自分のおばあちゃんやおじいちゃんのように感情移入してしまう事もあります。そして憶えていない・忘れてしまうからこそ、その時・その時の会話を楽しめるよう認知症の利用者様と接しています。

教育について
次は、役職者の卜部主任と野村主任に、「教育」について聞いて行きたいと思います。

『1対1のコミュニケーションの量』

野村: 今、私は役職者として当時の自分と同じ介護未経験の方へ教育・指導をしています。
当時の指導方法と今の指導方法の大きな違いは『1対1のコミュニケーションの量』です。
当時は、業務をしながら先輩から「答え」と「方法」を教えてもらうという教育・指導方法でした。

現在は、プリセプター(指導担当者)が決まっていて、業務から離れてプリセプターと話しをする時間があり、1つの課題に対して会話をしながら一緒に考えていく方法が取られています。会話をしながら、お互いの意見を取り入れていく事が、『1対1のコミュニケーションの量』が大きく増えている理由です。

プリセプター(教える人)、プリセプティー(教わる人)

卜部: 我孫子ロイヤルに転職して驚いた事に「教育体制」があります。
施設内研修、IMSグループの研修、千葉県の研修、色々な研修に参加しました。 実習指導者研修、喀痰吸引研修、リスクマネジメント研修、 管理者研修、接遇研修、リーダー研修、プリセプター研修、ラダー研修などなど。
正直・・・長期研修に参加していた時は、大変でした。日々の業務もあり、研修の課題もあり、おまけに私はPCを使う事が苦手で、良く介護長に助けてもらった記憶があります。

振り返ってみると、あれは・・・という研修もありますが プリセプター研修は、参加した研修の中で、今でもそれが自分の中に活きていると思える研修です。研修中「なるほどなぁ」「それあるなぁ」と思える事例がありました。「それ、この間言ったよね?」「それ、この間教えたよね?」など言いたくなりますよね。
ただ、 「1回教えて出来るようなら誰も苦労しないし、自分で出来ない」と今でも思っています。

野村主任の話にもありましたが、
プリセプター(教える人)、プリセプティー(教わる人)と担当者を明確にして、教育していくシステムです。
私も中途で入職し、プリセプター(教える人)から指導を受けました。担当者が決まっている事で、プリセプティー(教わる人)は相談できる、きちんと気にしてもらえると感じる事が出来ます。
プリセプター(教える人)にとっても、相手に目を配り、相談をうけ、気にして、言い方は悪いですが、「野放しにしない」という責任感が生まれます。プリセプティー(教わる人)は1ヶ月間の日々振り返りの記録を付け、プリセプター(教える人)からのフィードバックを受けます。
プリセプター(教える人)は実習ノートを記載して、どのような指導をしているか、どのレベルか?を同じフロアで勤務するスタッフと情報共有します。
結果的にフロア全体で教育していく体制をとる事が出来ています。

資格取得
野村主任と佐藤さんは、無資格・未経験から勤務を開始して、介護福祉士の資格を取得しました。
資格取得までについて教えてください。

日々の仕事で経験を積みながらの資格取得の方が受験には効果的だと思います。

野村: 無資格未経験で我孫子ロイヤルケアセンターで勤務を始め配属は通所リハビリテーション(デイケア)でした。現在の介護副部長・介護長・ケアマネージャー主任が同じフロアで上司先輩として勤務していました。利用者様の事を考え「利用者様の事が好きなんだなぁ」という熱意を感じた事を覚えています。
介護経験もなく、右も左も分からない状態で働き始めました。通所リハビリテーションの利用者様の毎日変わります。(行う事も毎日違います)毎日がまったく違う中で、やり方を教えてもらいながら、業務を1つ1つ覚えていきました。
そんなふうに無資格未経験から働き始めて4年後に介護福祉士の資格を取得しました。

勉強については、当時は今と異なる試験方法で筆記試験と実技試験がありました。
例題で「片方の麻痺がある利用者様の着替えを行い、食事の席に御誘導する」といった内容だったと思います。先輩介護福祉士と過去の問題で練習していまし、実際の職場をイメージして実技試験に臨んだ事を覚えています。筆記試験も普段の職場をイメージすると、 医療や介護には興味をもって勉強できました。ただ、介護や福祉の歴史や誰?という人名・・・・を覚えるのはとても大変でしたが、参考書を読み続けた記憶があります。

試験問題を読んだ時に、その「現場をイメージできた事」が合格に繋がりましたし、とても大切だと思います。

佐藤: 介護福祉士の受験は、3年間と実務経験と介護職実務者研修の受講が必要で最短で3年かかります。
私は、4年目で介護福祉士の資格を取得しました。
実際に働きながらの勉強というととても大変に思われるかもしれませんが、 6ヶ月間の実務者研修の勉強や対策等の指導が活きてきました。受講後すぐに受験した事が良かったと感じています。
実務者講習は、日常で実際におこなっている介護の「根拠」を『知識』として頭に入れる事が出来、とても有用でした。加えてテストにも反映されているので対策にもなりました。一番苦労したのは(きらいだったのは)、海外の介護保険制度・・・・アメリカとドイツだった気がします・・・。(笑)
IMSグループでも実務者研修を実施していますし、施設内で介護福祉士の先輩からのフォローやアドバイスもありました。
日々の仕事で経験を積みながらの資格取得の方が受験には効果的だと思います。
介護福祉士の資格をとった事で有資格者である事の責任感や新たな役割を任されるようになった事で介護へのやりがいも増えました。
また資格取得の為の勉強も大きく影響し、ケアワーカーの時よりも利用者様1人1人の状態(ADL)について更に調べ関わりを持つようになったのも大きな変化です。

今後について
介護の現場で働く役職者のお二人に介護の現場で大切にしている事をお聞きします。

「利用者様が笑顔になってくれる」事が何よりの楽しさです。

野村: 私は「利用者様に怪我をさせない事」を大切にしています。
高齢者の方と私達では、年齢が違い、視野が違います。そして足や腰に御病気を抱えたりしていたりして、私達が見ている景色とは大きく違います。その大きな違いを理解する事が、利用者様に怪我をさせない事(安全)に繋がると後輩や部下に指導しています。
私のこの気持ちはきっと当時の上司や先輩に教えられ、染み込んだものだと思います。

卜部: 私は、「時間」という事を大切にしています。
時間は、利用者様にもスタッフにも同じく大切です。
時間=業務を効率良くというと何か違う風に聞こえてしまうかもしれませんが、 スタッフが「やるべき業務」というのは利用者様にとって「大切な事で必要な事」です。
例えば、スタッフの数が少ないから今日はお食事の提供が遅くなって良いはずがありません。スタッフのスキルが低いから介護が雑になって良いはずがありません。
出勤しているスタッフのスキルや数は、利用者様には関係ありません。
働く職員が同じスキルで利用者様に対応が出来るように、「時間」という意識をもって、教育していきたいと思います。

最後に今後取り組んでいきたい事などをお聞きしたと思います。

西海: 私は勉強が苦手です(笑)
苦手ですが、認知症の勉強をもっとしたいと思っています。
我孫子ロイヤルケアセンターは、各階に介護長がいて、認知症介護指導者です。 私が利用者様の介護計画を立てる時など介護長に相談すると、「●●さんは●●型の認知症だから、こんな計画をした方がいいんじゃない?」とアドバイスをもらえます。
介護長に出来る事で私に出来ない事があります。認知症について勉強して、知識を得て、理解を深めていくことが、自分の自信に繋がっていき、それが「利用者様の為に」なると思っています。

佐藤: 私は、デイケア(通所リハビリテーション)は、 「介護」や「リハビリ」だけでなく、利用者様の『日常の活性化』に繋がると思っています。
体力維持の為のリハビリテーション、レクリエ―ションを通じた頭や身体の体操、そして 我孫子ロイヤルに来る事での利用者様同士や職員とのコミュニケーションが、利用者様の日常の活性化です。我孫子ロイヤルケアセンターを通じて日々の活力になるように利用者様と一緒に楽しんで行きたいです。

野村: 私は、自分の入院経験から介護職に進みました。
入院中は、普通に出来ていた事が自由にできず、その上「痛み」を抱えていました。
「痛み」から何かしらのはけ口のようなものを探してしまう事もありました。
私は、利用者様が抱える「痛み」や「不自由さ」に対して、話を聞く事や話をすることで 少しでも利用者が笑顔に近づいて欲しいと考えています。介護職として利用者様と日々かかわっていく中で、自分がした事に対して「利用者様が笑顔になってくれる」事が何よりの楽しさです。

将来的にケアマネージャーの資格に挑戦したいと考えています。
実際にケアマネージャー業務をしていないので、こんな事をしたいという具体的なものはまだありません。しかし現在おこなっている介護福祉士の経験を活かしていける職種であると思い、挑戦したいと考えています。

ありがとうございました!!

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