プラザイムスvol36
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ダビンチとは何者なのか 皆さんはロボット手術にどんなイメージをお持ちでしょうか?「ロボットが自動で手術をしてくれる?」「ロボット任せで大丈夫?」と不安に思う方も多いかもしれません。 そもそもロボット手術とは、従来の腹腔鏡下手術にロボット機能を組み合わせた術式であり、ロボットが勝手に動いて手術をするのインテュイティブ  サージカルではありません。「ダビンチ」は、アメリカのIntuitive Surgical社が開発した手術支援用のロボットです。執刀医が、操作ブースに座って操作し、手術を行います。あくまでダビンチは手術を支援してくれる道具であり、実際に手術を行うのは医師です。 ダビンチを使用したロボット支援下手術は、患部臓器にむけてダビンチ専用の内視鏡カメラとアームを挿入し、術者が3Dモニターで立体画像を見ながら遠隔操作で手術を行います。「サージョンコンソール」と呼ばれる、飛行機で言えばコックピットのような装置を術者が動かすことで、その動きがコンピュータを介してダビンチに伝わり、内視鏡カメラやアームを搭載した「ペイシェンカート」という手術器具が連動して動きます。 手ブレ補正機能や手術器具の可動範囲の拡張、内視鏡カメラも自由自在に術者が操作できることで立体的かつ鮮明な画像が得られ、より緻密な手技が可能とります。

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