精神科、心療内科、リワーク(復職支援)のご相談はこころのクリニックイムス八王子へ

山田院長インタビュー リワークデイケアについて

当クリニックの山田院長のインタビュー記事が、マイホスピタルに掲載されました。

マイホスピタルとは

マイホスピタルは隔週にIMSグループ内で
発行されている広報誌でございます。
IMSグループ病院施設の最新情報や、
医療への取り組みをご紹介しております。

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仕事のストレスが引き金となって、うつ病や適応障害を発症する方が増えています。
精神科の医療機関は、予防と適切な治療に加え、休職後の職場復帰支援も求められるようになりました。
こころのクリニックイムス八王子では、昨年8月のオープンと同時に「リワークデイケア」をスタート。
患者さまの立場を尊重したきめ細かなプログラムで実績を重ねています。
詳細を山田佳幸院長に聞きました。

ストレスが主因のメンタルヘルスの不調が急増

Q. 昨年8月から、こころのクリニック イムス八王子では「リワークデイケア」コースをスタートしたそうですね。
メンタルヘルスの不調から休職した方々の職場復帰をサポートするプログラムとうかがっていますが、一般的な精神科の治療とは違うものなのでしょうか?

 ーあくまで治療の延長上にある、セカンドステップです。皆さん、主治医のもとで診察や投薬を続けながら通って来られます。 スポーツ選手の怪我にたとえてみましょうか。もし怪我の原因が、筋力不足や無理なフォームにあるとしたら、外科的治療を終えただけでは問題は解決しませんよね。適切なトレーニングで体を鍛えて改良しないと、試合に復帰してもまた同じ障害に苦しんでしまうでしょう。 心の病もよく似ています。 患者さまの中には真面目すぎたり、自責の念が強すぎたり、職場生活を送る上でウイーク ポイントを抱えている方がたくさんいらっしゃる。 自分とゆっくり向き合い、少しずつ軌道修正して無理なく社会と折り合えるよう、支援するプログラムを提供します。再発予防も大事な目的です。

Q. 心のリハビリなんですね。
クリニックでは、どのような心の病が多いのですか?

 ー半数以上が神経症性障害・ストレス関連障害、一般に不安障害や適応障害と呼ばれるものです。ついで3割弱がうつ病などの気分障害、不眠の症状が強い方、発達障害の方もいて、一部は重複しています。
これらの疾患は、軽度であれば仕事を続けながらの治療でも寛解に向かいますが、病状が進んで心のエネルギーが枯渇してしまったら、休職が必要です。安心できる環境で十分に休息し、適切な治療をスタートさせないと、慢性化・難治化しかねません。


Q. 心の病も早期発見・早期治療が大切なのですね。

 ーはい。初めは内科で検査をしても異常がないのに、胃痛、頭痛、下痢、便秘、寝汗、動悸、息苦しさなど体の症状が続く方もいます。主な心の症状もご紹介しますので、少しでも気になる方はメンタルクリニックや精神科、心療内科などを訪ねてください。副作用の少ない抗うつ薬が登場するなど、薬物療法も進化しています。 当クリニックは、ストレスケア病棟など入院施設を完備したIMSグループの西八王子病院と連携しており、深刻なケースであっても、発症から社会復帰まで切れ目なくケアすることが可能です。

  • 心の病が疑われる主な症状

  • いつも憂うつで気持ちが落ち込む
  • イライラして落ち着かない
  • 人目が気になる
  • 噂をされているようで辛い
  • 怖くて電車やバスに乗れない
  • 好きなことをしても、楽しくない
  • 美味しいものを食べても、美味しいと感じない
  • 理由もなく家族や友人との会話が減った
  • 寝つきが悪い、あるいは眠りが浅い
  • 集中力が続かない
  • 記憶力が落ちた
  • 自分など、いないほうがマシだと思う

主な心の病


うつ病 抑うつ気分、不眠、喜びの喪失、自責感などの症状が強く現れ、かつ毎日続く などから診断される。
気分障害の一つで脳内では情報伝達にかかわる物質の 低減が見られる。
原因は環境の変化、ストレス、本人の性格・体質など複合的 ではっきりとわかっていない
適応障害 特定のストレスが原因となって、抑うつ気分、苛立ち、不安、不眠、倦怠感など 心身の症状が現れ、社会生活に支障が起こる。
ストレスが取り除かれると概ね 6ヵ月以内に寛解する
不安障害 理由がない、あるいは理由があってもそれに不釣り合いなほど強い不安感に襲 われ、日常生活が阻害される。
全般性不安障害、パニック障害、社交不安障害、 強迫性障害などのタイプがある
発達障害 脳の一部の機能に障害があり、対人関係や社会生活でつまずきやすい生まれつ きの特性。
病気とは異なる。
自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADH D)、限局性学習症(LD)などのタイプがある

一人ひとりに合わせてリワークプログラムを実施


Q. 心強いですね。このリワークデイケアでは、どんなプログラムを行うのですか?

  ー「生活リズム安定コース」と「リワーク前コース」の二つがあります。 どちらも9時半に朝礼があり、昼食をはさんで15時半まで、コンディションに応じた課題に取り組みます。 初めは生活リズム安定コースに〝通う〞ことが目標です。 休職中の方には、毎日決まった時間に起きて寝る、1日3回食事を摂る普通の生活を送るだけでも一大事業ですよ。まずは週2〜3回、遅刻・早退してもかまいませんから、外の空気を吸うことが大切です。 週5日、きちんと通えるまで1ヵ月はかかるでしょう。少しずつ自分を見つめるきっかけをつかんでいきます。





Q. 課題はどんなものを?

  ー2コースともプログラムは共通です。クリニックの医師3名と看護師、専任の臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士などがサポートし、相談に乗りながら進めます。以下の6つがあり、〝卒業〞まで3〜6ヵ月が目安と考えてください。

  グループで行った課題ワーク。
  コンビニのルポを通して 洞察力や表現力を取り戻し、
  職場復帰に備える

◎課題ワーク
パズルや塗り絵、ペーパークラフトの組み立てから、パソコン入力、企画書作りなど、集中力や持続力を養う課題に取り組む。
納期を守る、創意工夫を凝らすなど次第にハイレベルに。

◎アートセラピー
自由に絵を描くなどアートによって感情を解放し、自分を表出する。

◎ロジカルシンキング
コミュニケーションで必要な論理的思考を学ぶ。

◎セルフモニタリング
休職に至る経緯や行動、感情を記録するなどしながら自分を知り、対処法を身につけていく。

◎こころワークショップ
ストレスへの対処法や人間関係を構築するコミュニケーション法などの心理教育を行う。

◎ウォーキング・ストレッチ
運動療法で精神を安定・活性化する。

Q. リワーク前コースになると、実践的なグループワークが増えていくのですね。

ー対人関係の立て直しも、リワークデイケアの大きなテーマです。協働作業を行うと、相手の立場に配慮できない、反対に自分の主張が言えないなど修正点がよく理解できます。さまざまな課題をクリアするうちに自己肯定感が養われ、仕事を再開する自信が持てるのです。実際に復職を果たした方から体験記をいただき、その中でも「リワークデイケアでみなさんと温かい時間を過ごして、自分を改めて見つめ、やってきたこと、やっていることを認めることができるようになった。未来の自分とうまくつきあっていきたい」と語られていました。


Q. 男性・女性のどちらが多いのですか?

 ー女性の社会進出が進みましたから、ほぼ同数です。性の場合は仕事だけでなく、家事や育児との両立、夫婦の価値観の相違、親族との 軋轢など、多岐にわたる問題を抱える方が珍しくありません。また月経前症候群(PMS)や更年期障害など女性ホルモンの変化にともなう抑うつ症状も重なります。当クリニックには女性の医師とスタッフがいるので、安心して本音の相談ができる環境も整っています。

実践的なパソコン入力作業で、仕事のカンを取り戻す


Q. 患者さまのご家族も、不安を抱えていますよね。

できる限り相談にのります。家庭での患者さまの様子はクリニックでも把握したいので、定期的に来院していただけるようお願いしています。

緻密に作り上げられたクラフト。
これも集中力を養う課題の一つ


Q. 職場とクリニックの連携もお願いできるのですか?

事担当者や上司、産業医などと連絡をとり、職場でのサポート方法などをアドバイスしています。患者さまの同意があれば情報共有し、職場の受け入れ態勢やスケジュールに反映することも可能です。


Q. リワークのためのプログラムを行っている施設はたくさんあるのでしょうか?

現在、八王子市内近郊では、当クリニックを含め2件です。
2015年から改正労働安全衛生法に基づき、従業員50人以上の事業者は、ストレスチェックの実施が義務付けられ、メンタルヘルスに関する理解が徐々に進んできました。
私どもも、管理者や従業員向けの研修会や、職場復帰プログラムの作成などを依頼され る機会が増えています。
またストレスチェックの結果、「高ストレス」と判定された方のうち、希望者には医師による面接指導を行わなければなりません。現在数社と面接指導契約を締結しており、面接指導後、必要があれば通院を継続していただいています。
そのほかにも大学の学生相談室・保健室との連携や保健所などの行政機関と協力し、精 神疾患の疑いのある方の受診援助など、地域・予防・就労支援を意識した精神医療の提供を積極的に行っています。

地域に根ざした心のセーフティーネットなのですね。ありがとうございました。





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