知見を広げ、患者さんのためになる結果を返していきたい

知見を広げ、患者さんのためになる結果を返していきたい

検査の向こう側にいる患者さんを意識して

西嶋 千尋さん

入職して4年目。病理部門に所属していて、主に細胞診を担当しています。患者さんから出していただいた検体を処理して何万個とある細胞の中からがん細胞や感染症の細胞などを発見していくのが仕事です。細胞診の養成課程を持つ大学に進学したので、資格は大学四年の時に取得しました。学生の時は、がん細胞を特定して答え合わせする過程が面白く、ただ楽しく授業を受けていたのですが、実際に仕事をしてみると自分の判定が患者さんのこれからの治療の方針や患者さんの心に大きな影響を及ぼすということが分かり、責任の重大さを感じています。もちろん学生の時も患者さんのことを考えているつもりでしたが、仕事をしてからより強く意識するようになりました。

細胞診や組織診は自分の判定が重要な意味を持って患者さんに直接影響します。間違いがあってもいけないし、見落としがあってもいけない。自分の仕事に責任があるところがやりがいと言えるのかもしれません。大変と言えば大変ですが、「自分たちにしかできない」という意識が、モチベーションにもつながっているのかなと思います。

組織と細胞、個人のやりたいことを尊重する職場

この職場を選んだきっかけは、大学生の時に見た求人票の「アイルは専門性を追求する」という記述が目に留まったこと。ここならIMSグループ全体から患者さんの検体が集まるので、より多くの検体に接してたくさん経験ができると思ったからです。

私の好きな分野は細胞診ですが、病理部門には組織と細胞の検査の二つに分かれており、どちらもやりたい人はこの二つを行き来しています。他の病院だとどちらも担当するのが普通だそうですが、アイルは検体数が多いこともあり、個人のやりたいことを尊重して役割を決めています。

社内には二年間かけて業務がひと通りできるようになる研修カリキュラムが用意されていますが、そのあとも勉強会があったり、資格を持っている人たちで問題を作ってバックアップしたりと、学べる環境も整っています。また、どうしても仕事でうまくいかないことがあっても、上司との距離が近くて色々なことを相談できるので、周囲にはとても支えていただいていますね。

細胞診以外の知見も広げていきたい

西嶋 千尋さん

業務は定時と遅番があります。遠くの病院だと検体が夕方届くので、検体がダメにならないように当日中に処理するのが遅番の仕事です。偏りのないよう遅番は持ち回りで担当し、家に帰ってまでやらなければいけない仕事などはありません。自分の時間は大切にしてもらえる職場なので、資格の勉強に充てる人も多いようです。

勤務中はずっと検査室にこもっているので、休日は買い物や散歩などなるべく外出するようにしています。他にも、細胞学会や病理学会が名古屋や下関で行われているので、出張で参加させてもらったりもしています。ときには学会の場でうちで出た希少な症例や、自分たちで研究したことを発表することも。学会に合わせて発表テーマをみんなで考えて、勉強したりもしています。

細胞診が好きで携わっていましたが、今後は組織診検査にも少しずつ入っていって、まず病理二級試験を受けてみようかなと考えています。組織診検査もできるようになれば、病理検査にあたり組織診と細胞診の二つの観点で判断できます。もっと成長し、患者さんのためになる結果を返せるようになることが目標ですね。

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