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睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来

睡眠時無呼吸症候群
(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは
2003年に起きた山陽新幹線の運転手の居眠り運転事故をきっかけに、SASが国内でも注目・認識されるようになりました。SASは主に上気道(鼻〜のど)の狭窄や閉塞によって睡眠中に呼吸の停止を繰り返すものです。呼吸が停止することで睡眠が分断され、身体が一時的に低酸素血症に陥り、自律神経の不安定性を招きます。その結果、日中の過度な眠気や頭痛、高血圧などが引き起こされます。

2019年には、日本国内の重症の患者さんは推定940万人(30〜69歳の人口の14.0%)、軽症の患者さんを含めると、推定2200万人(30〜69歳の人口の32.7%)に上ると発表されました。つまり3人に1人は睡眠中の呼吸障害を抱えているということになります。

一方で、現在、医療機関でSASの診断に至り、適切な治療を受けている方は50万人にも達していません。治療が必要となる重症な睡眠呼吸障害があっても診断されていない患者さんがたくさんいます。
SASの症状
自覚症状としては日中の眠気、原因不明の頭痛、疲れを訴えられる方が多く、ご家族からいびきや呼吸停止を指摘されて受診される方も多くいらっしゃいます。日中の異常な眠気が仕事に影響を及ぼしたり、居眠り運転で実際に交通事故に至るケースもあります。

さらに重要なのは、自覚症状が乏しくとも、SASは様々な他疾患との関連が深いことです。例えば、重症SASの方は健常の方と比較して高血圧の発症リスクが1.4〜2.9倍、脳卒中の発症リスクが3.3倍、不整脈(主に心房細動)の発症リスクは約4.0倍という報告があります。病気を発症した患者さんに限ると、狭心症や心筋梗塞の患者さんのうち40〜65%、心不全の患者さんでは11〜37%にSASが合併しているとの報告もあります。
SASの主な原因
10秒以上の呼吸停止を「無呼吸」、10秒以上の浅い呼吸を「低呼吸」と定義していて、これらの異常な呼吸が7時間に30回以上、あるいは1時間に5回以上ある場合、SASが疑われます。SASには大きく2種類あります。前述のように、上気道(空気の通り道)が寝ている間に圧迫され狭くなることが原因の「閉塞性睡眠時無呼吸」と、脳の呼吸中枢の障害が原因である「中枢性睡眠時無呼吸」です。

患者さんの多くが閉塞性睡眠時無呼吸ですが、この2種類が混在している方もいらっしゃいます。上気道が狭くなる原因としては、肥満や小顎症(下あごが小さい方)、扁桃腺の肥大などが挙げられます。
検査方法
まずは外来で診察(問診)を行い、検査が必要かどうかチェックします。

検査方法には、簡易キットによる検査(簡易検査)と入院による精密検査(終夜睡眠ポリグラフィー:PSG)があり、2つを組み合わせて診断します。

簡易検査は、自宅で患者さん自身に簡単な機器を身に付けていただき、睡眠中のデータをもとに無呼吸があるかどうか調べます。比較的簡単にできますが、検査の内容が限られ、精度の面でも入院検査に比べて劣ります。 精密検査(PSG)は病院に一泊入院して行います。脳波を含む細かいデータが得られるため、閉塞性無呼吸か中枢性無呼吸か鑑別することもでき、より正確な結果となります。個室代などの入院費用がかかります。
治療方法
自覚症状や前記の検査の結果を総合的に考えSASと診断がついた場合、治療方法について検討します。

無呼吸低呼吸指数(睡眠1時間あたりの異常な呼吸の平均回数)をAHIと呼び、AHIが5〜15を軽症、15〜30を中等症、30以上を重症と定義しています。

全てのSAS患者さんに言えることは、生活習慣の見直しやダイエットが必要な方はまず、それらが第一優先ということです。それに加えて、中等症以上の方は医師の指示のもと、マウスピースや持続陽圧呼吸器(CPAP)療法を開始します。CPAPは鼻(または口と鼻)を覆うマスク型の医療機器であり、呼吸が止まった時に機械がそれを感知して上気道に空気の圧力をかけ、呼吸をサポートするものです。毎晩、就寝前に装着します。さらに、扁桃腺肥大や慢性鼻炎など耳鼻科の疾患がある場合には並行して治療します。
予防法
肥満の方は、まず減量です。また、無呼吸を悪化させる要因としては就寝前の飲酒や睡眠剤の使用、仰向け寝などがあるため、それらを避ける工夫が必要です。

SASの患者さんの半数は肥満ではなく、骨格や歯並びなど別の問題が関係していることがあり、ダイエットや生活習慣の見直しだけでは改善できない方もいます。
専門医からのメッセージ
残念ながらSASは、根治させる方法が今のところありません。しかし、適切に治療すればうまく付き合っていくことができます。

重症なSASの症状に悩んでいた方でも、治療によって症状が緩和され日常生活の質(QOL)が改善したり、内服薬の減量に成功するケースもあります。特に、すでに心臓疾患や脳血管疾患のある方はSASを放置しておかないことが大切です。睡眠の質を維持することはとても重要です。症状が軽い方でも、ぜひお気軽にご相談ください。
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午 後

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