新型コロナウィルス抗体検査とは・・・?
「過去に新型コロナウィルスに感染していたかどうか」を調べる抗体検査です。
現在元気な方が、過去に感染していたかどうかを血液検査のみで調べることができます。
※現在、感染しているかを調べるPCR検査や抗原検査ではありませんのでご注意ください。
こんな方におすすめです!
- これまで自覚症状なく元気に過ごせているが、新型コロナウィルス感染症にかかったか心配な方。
- 少し前(約1ヵ月前)に風邪に似た症状があり、現在は健康状態に戻ったものの、
それが新型コロナウイルス感染症だったか調べたい方。 - 緊急事態宣言が解除され仕事に復職する方で、抗体を獲得しているか事前に確認しておきたい方。
ご予約方法(完全予約制)
窓口またはお電話にて『新型コロナウイルス抗体検査希望』とお伝えいただき、ご予約をお取りください。
電話番号 | 03-5943-2411 |
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予約担当窓口 | 医事課 |
予約電話の受付時間 | 月~金曜日 8:30~17:30 土曜日 8:30~12:30 |
検査実施日時 | 月~金曜日 ①9:30 ②10:30 |
※1日お二人までとなります。
検査の流れ
① 予約日時にご来院ください。
※感染拡大防止の為、ご来院時にはマスクの着用をお願い致します。

② 1階受付にてお名前を確認後、検温を受けていただきます。
※発熱や症状がある場合検査をお断りすることがありますのでご了承ください。

③ ②で問題がなければ隔離された専用ブースにご案内いたします。
そちらで検査に関しての説明を行い、同意書の記入後、採血検査を行います。
15-30分程度で検査結果が出ます。結果が出ましたら医師より説明がございます。

④ 最後にお会計をしていただき、終了となります。
検査の費用
この検査は保険適用外のため自費でのお支払いとなります。
医師による問診、採血料、結果説明(結果用紙お渡し)含め10,000円(税込)です。
※検査結果によっては通常の保険診療となる場合がございます。
ご来院の際は必ず「保険証」をご持参ください。
※ご来院時に申込書兼同意書をご記入いただきますが、事前にご記入されますと検査がスムーズに行えます。
ご希望の方はダウンロードしていただきご利用ください。
検査結果書の例
抗体検査に関して
抗体とは・・・?
病原体(ウイルス)などの異物が入ってきたときに身体を守ろうとする「免疫」のことです。
この免疫の仕組みを利用して作られるのが「ワクチン」と呼ばれています。
私たちがワクチンを接種するのはこれにより体内に抗体を作って免疫機能を働かせるためです。
一般的に抗体にはいくつか種類が存在しますが、感染症診断に必要とされる抗体は2種類といわれ、IgMとIgGという抗体です。
- IgM抗体:感染症発症後、早期(約1週間後)に作り出される抗体
- IgG抗体:感染症発症後、約2-4週間経過後から作り出される抗体
新型コロナウイルスの検査(PCR検査、抗原検査、抗体検査)について
新型コロナウイルス感染症の検査は大まかに2種類に分かれます。
①「今現在、感染しているかどうか」を調べる検査(PCR検査、抗原検査)
これらは現在感染しているかを調べる検査で、鼻の奥の粘膜・粘液や痰などを採取し検査します。
現在、症状がある方で感染しているか不安な方はこちらの検査を行う事が大切です。
※当院はPCR検査実施 対象医療機関ではありません。
②「過去に、感染していたかどうか」の検査(抗体検査)
現在元気な方が過去に感染していたかどうかを調べます。この検査は血液で調べる事ができます。
結果も15分程度で判明するので当日に結果を確認することが可能です。
抗体検査の意義・役割
東京都で実施された無作為に選ばれた500検体の抗体検査の結果、0.6%が陽性であるというデータがあります。
この結果をそのまま解釈すると東京都の人口約927万人のうち0.6%(約55,620人)が新型コロナウイルス感染症にかかっていたということになり、
現在発表されている感染者数の約10倍は感染者がいるという結果になります。
抗体検査を無症状の方に実施することは実際の感染者数を推定することにつながり、
個人の利益だけでなく今後の対策にも役立てることができると考えられます。
当院で使用する抗体検査キット
「イノビータ」という検査キットを用いて抗体の有無を調べます。
【性能】
臨床試験では447検体を用いて実施。
臨床的に「新型コロナウイルス感染症陽性」と診断された患者様の検体
126検体中 110検体にて陽性反応(感度87.3%)
陰性患者様 62検体中62検体全て陰性(特異度100%)
※感度とは・・・陽性と確定した群の中から検査で陽性と判定できる割合
特異度とは・・・陰性と確定した群の中から検査で陰性と判定できる割合
抗体検査の注意点
抗体検査自体は他のウイルス性疾患の診断法として確立されているものもありますが、
新型コロナウイルス感染症は歴史も浅くデータの蓄積が不十分なため、有用性が確保されているわけではありません。
したがって、国内において抗体検査を新型コロナウイルス感染症の診断に用いることはできず、保険適応外の検査となります。
検査キットは十分な性能を有しているものもありますが、国内では未だ研究用試薬としての位置づけであるため、得られた結果が100%の信頼を得られるわけではありません。