IMSグループよう栄養科監修イムス食堂とっておきレシピ 季節に合わせたとっておきのレシピを
IMSグループの栄養士、管理栄養士がご紹介!

第18回群馬名物「おっきりこみ」を堪能

「おっきりこみ」は、群馬県名産の幅広麺。小麦粉を少なめの水でしっかり打った“もっちり感”が身上です。普通は具だくさんの出し汁でいただきますが、イムス食堂ではふる里の味を広めたいとひとひねり。熱々グラタンとクリームぜんざいの二品をご賞味ください。※「おっきりこみ」が手に入らない時は「ほうとう」や幅広麵で代用できます

知っとくポイント

下仁に田たネギ 群馬を代表するもう一つの特産品が「下仁田ネギ」。滋養豊かな火山灰地で根を張り、加食部分の白いボディは直径4~5㎝と立派に育ちます。生ではすごく辛いのですが加熱すると甘くトロトロになるので、すき焼きや鍋料理に最適。天ぷらはほっぺが落ちるほど! 辛味成分の硫化アリルは免疫力を高めるといわれ、風邪予防に期待大。旬は11月~1月。今回の撮影時には手に入らず「ポロネギ」で代用しました。

白味噌とチーズが香る おっきりこみと下仁田ネギの和風グラタン

もちもちのおっきりこみ、トロトロの下仁田ネギ、ホクホクの山芋、ぷるぷるのキノコと多彩な食感が楽しめる和素材のグラタン。味の決め手は、ほの甘い白味噌とピザ用チーズです。有頭エビを飾ればおもてなし料理になりますよ。

栄養価(1人分)
  • エネルギー 547kcal
  • たんぱく質 19.6g
  • 脂質 35.5g
  • 炭水化物 51.0g
  • 食物繊維 5.5g
材料(5人分)
  • おっきりこみ(茹でタイプ)...360g
  • 下仁田ネギ...500g ※撮影はポロネギを使用
  • 塩...ひとつまみ
  • オリーブオイル...大さじ2
  • シイタケ...100g
  • シメジ...30g
  • 山芋...180g
  • バター...30g
  • 有頭エビ(ボイル)...5尾
  • ピザ用チーズ...120g
  • ホワイトソース
  • 牛乳...500mL
  • 白味噌...30g
  • バター...60g
  • 小麦粉...45g
作り方
  • 鍋に熱湯を沸かし、約4㎝の長さにちぎったおっきりこみを2分茹で、ザルに上げておく。シイタケは石づきをとり、小ぶりなものはそのまま、大きめのものはスライスする。シメジは小房に分ける。山芋は皮を剥き1㎝の厚さにスライスする

  • ネギをオーブンの天板の長さに切り、塩ひとつまみとオリーブオイルをふりかけ、220度に予熱したオーブンで20分加熱する

  • 焦げ目のついた②の外皮を剥き、3㎝の長さにカットする

  • 鍋を熱してバターを引きシイタケとシメジを炒め、しんなりしたら山芋を加え炒め合わせる

  • 別の鍋にホワイトソースを作る。鍋を熱してバターを溶かし、小麦粉を加えて粉っぽさがなくなるまでヘラで混ぜる。そこへ一気に牛乳を加え、泡だて器でよく混ぜながらとろみがつくまで加熱する。最後に白味噌を加える
  • ⑤のなかに①のおっきりこみと④全量、③のネギの半量を入れて混ぜ合わせ、グラタン皿に入れる。残り半量のネギと有頭エビを彩りよく上に並べ、ピザ用チーズをかける(写真は2人分)

  • 220度に予熱したオーブンで12~13分焼く

レシピ考案者からヒトコト!

イムスやぶづかロイヤルケアセンター
栄養科 管理栄養士
猪越 英三子

病院勤務から当施設に異動になり、利用者さまの声を身近に聞けるので張り合いがあります。行事も多く、この前はお寿司祭りでした。飲み込みの難しい方には、お粥を寒天寄せにしてネギトロを載せ楽しんでいただきました。食材の栄養と持ち味を生かすことは私のテーマ。今回は硫化アリルが豊富で風邪予防に定評のある下仁田ネギを美味しく食べてもらおうと、グラタンを考案。思いのほか柔らかくて甘みがあり、きっとやみつきになりますよ。

エスプレッソが隠し味 おっきりこみのクリームぜんざい

おっきりこみをお餅に見立てた冷やしぜんざい。アイスクリームと、彩りにほっこり甘いカボチャを添えました。エスプレッソを回しがけすればオシャレな大人の味に仕上がります。好みでミントをトッピング。

栄養価(1人分)
  • エネルギー 365kcal
  • たんぱく質 8.0g
  • 脂質 6.0g
  • 炭水化物 73.6g
  • 食物繊維 4.6g
材料(4人分)
  • おっきりこみ(半生タイプ)...120g
  • 茹で小豆(缶詰・砂糖入り)...400g
  • 水...200g
  • 塩...ひとつまみ
  • カボチャ...80g
  • バニラアイス...200g
  • エスプレッソ...適量
  • ミント...適量
作り方
  • カボチャはワタとタネを取って1㎝の厚さにスライスし、水をふりかけラップで包み、電子レンジ(500W)で1分加熱。ラップを外し、さましておく

  • 鍋に湯を沸かし、おっきりこみを約7分茹で、ザルに上げておく
  • 鍋に茹で小豆と水を入れて少し煮つめ、②を加えてしっかり小豆をからめる。鍋を火から外し、粗熱がとれたらボウルに移して冷蔵庫で冷やす

  • 器に③と①のカボチャ、アイスクリームを盛り付け、さましたエスプレッソを回しかける。好みでミントを飾る
    ここがポイント! インスタントコーヒーで代用する場合は、かなり濃いめに淹れる!

レシピ考案者からヒトコト!

イムスやぶづかロイヤルケアセンター
栄養科 栄養士
石田 桃子

高校時代に「食事で健康を守れるなんてすごい!」と感動して専門学校に。子育てが一段落してからIMSグループに入職しました。当施設は介護老人保健施設なので、リハビリに必要な栄養とカロリーを届けるのは大事な仕事。食べる喜びはリハビリの“ヤル気”につながるのでデザートにも力を入れています。「ぜんざい」はすぐひらめきましたが、エスプレッソを添えたのはイタリアンに詳しい栄養科課長のアイデア。美味しくて私もびっくりです

バックナンバー