生涯心臓血管外科医
新葛飾病院との出会いは、前院長清水陽一先生に誘われたのがきっかけである。
2000年9月、心臓外科部長として葛飾区に赴任し、はや12年、少なからず、循環器領域では葛飾区の地域医療に貢献してきた自負はある。2009年3月より、イムス葛飾ハートセンター院長として出向したが、2011年10月より、自分でも予期しなかった人事で新葛飾病院の院長を拝命することになった。個人的には、心臓外科手術執刀数3000例を超え、日本の中では、数としては上位であろう。
しかし新葛飾病院で、心臓手術をするのが使命(ミッション)ではない。心臓外科医としての私の技術は、限られた時間であるがハートセンターで提供し後輩を育てれば良い。新葛飾病院を、より大きな存在感のある病院として葛飾区の皆様方の要望に沿える病院に作り上げる事こそが、今回の私のミッションであろう。個人的には、先人達が作り上げてきた心臓血管外科を 一血管外科医として成長させねばならない。
最近ふと考える。心臓外科医として日々私の行ってきた手術は、心臓にあたらしい血管や弁を移植すること、またはバチスタ手術のように無駄に拡張した心筋を切り取ることにより心臓の機能を改善させることである。
今回院長としての仕事は、新葛飾病院に、新しい何を移植し、何を切り取り、病院機能を、より改善させるか?これが私のミッションである。これがなされた時、他人に厳しい恩師清水陽一に、初めて誉められる時が来る。悩みは尽きないがたのしみでもある。
皆様方には、今後さらなる御指導御鞭撻をお願いし就任の挨拶に代えさせて頂きます。
新葛飾病院 院長 吉田成彦