男性看護師インタビュー FILE01

男性看護師の活躍が看護の視野を広げます

※所属や役職の情報は2023年6月当時のものとなります。

医療事務として働くうち看護師に憧れ受験。ふたたび学生に

尾辻さんの仕事内容を教えてください。

私は、東京都町田市にあるIMSグループ・鶴川サナトリウム病院で看護師として働いています。現在は、内科の障害者病棟に勤務しています。担当する患者様は、神経系の難病や、脳梗塞に罹患された方、人工呼吸器の管理が必要な方など、7〜8 割が医療依存度が高く、長期間に渡って集中的な医療を必要とする方になります。
また、今年度から副主任になり、教育委員の仕事が加わりました。教育担当者は主に、新人看護師の研修、企画、運営と、実地指導者への助言(アドバイス)を行なっています。

IMSグループの看護師は、看護師としての経験5年目以上で副主任に推薦できます。所属長が尾辻さんを推薦し、私も適任だと思いました。

尾辻さんを副主任に推薦した決め手は何でしたか?

何事にも感情的にならず、落ち着いた判断ができる点と、責任感の強さ、面倒見のよさ、そして穏やかで優しい人柄です。これらの要素は、患者様や共に働くスタッフからの信頼につながっています。
また、当院は比較的男性の看護師や看護師長が多い方ですが、とはいえ8割以上が女性看護師ですから、彼が男性上司になることで異性の視点が増え、より幅広い視野を持つ職場になると思います。

尾辻さんご自身は、副主任に推薦された理由をどのように捉えていらっしゃいますか?

推薦していただいたのはありがたいことなので、しっかり役目を果たしていきます。私を推薦してくださった理由の一つに、私が新卒で看護師になったのではなく、社会人経験をしてからキャリアシフトした点もあると思います。看護師以外の社会人経験があることで、より広い視野と社会的な知識で職場や業務を見ることができているのかも知れません。

副主任に推薦された理由をどのように捉えていらっしゃいますか?

尾辻さんが看護師になる前の経歴を教えていただけますか?

看護師になる前は、医療事務の仕事をしており、クラークや入院コスト管理を担当していました。看護師や患者様と近い場所で働くうち、医療そのものに携わりたくなり、26歳のときにイムス横浜国際看護専門学校を受験しました。

仕事をしながらの受験勉強は大変そうですね。

実は、受験初年度は実力テストとして受けて、翌年の試験までに勉強して合格できればいいと思っていましたが、なんと初年度で合格してしまい、自分でもびっくりしました。私は社会人枠の入試だったので、試験では筆記の他に小論文と面接がありました。合格の要因を挙げるとすれば、専門用語や実務内容の理解、つまり医療事務の経験が功を奏したのではないかと思っています。

現役の男性看護師による直接指導がいまに役立っている

数ある看護専門学校の中からイムス横浜国際看護専門学校を選んだ理由は?

いちばんの理由は、医療事務時代、イムス横浜国際看護専門学校へ行くことがあり、そのときの印象が良かった点です。建物がキレイで清潔感があり、設備も整っていると感じましたし、教員や職員の方々がとても温かく、「ここに通いたい!」と直感的に思いました。自宅からも近く、他の選択肢は全く考えませんでした。

数ある看護専門学校の中からイムス横浜国際看護専門学校を選んだ理由は?

入学してみて、イメージ通りでしたか?

はい、とても充実した学生生活で、この学校を選んで良かったと思いました。特に、現役の男性看護師の先生から、「男性看護師としての役割や働き方」についてのアドバイスや指導を頂いたのは、現在においても役立っています。私の学年は、学生40人のうち男子学生は5人でしたが、学生時代から男性看護師視点での指導があったのは、とても有難く感じています。

さまざまな年齢、性別、考え方の集まりが看護の視野を広げ質を高める

看護の現場では、男女の働き方に違いがありますか?

待遇面での性差はありませんが、やはり性別や体格を活かした業務はあります。例えば、患者様の清潔ケア、排泄に関するケアは患者様の気持ちを考慮すれば、なるべくなら同性が良いと思います。また、患者様の移動は、男性看護師のほうが安定感があって、患者様も安心できることが多いですし、細やかな気遣いは女性看護師の方が得意だったりします。男性、女性という物理的な性の違いを強みや特性と捉えれば、結果的に患者さまの選択肢が増えることにもつながり、そういった意味での性差には肯定的な職場づくりを心掛けています。

看護の現場では、男女の働き方に違いがありますか?

男性だからといって、違和感や不便を覚えることもありません。

当院は、全看護職員247名のうち男性看護師が13%、計33名在籍*しています。男性の看護師長も多く、男性師長が特定行為看護師として所属を横断して活動していたり、認定看護師も在籍しているので、スペシャリスト、ジェネラリストどちらもキャリア形成においてのロールモデルになっていると思います。
*2023年6月現在

尾辻さんの今後の展望をお教えてください

今年度から教育の担当となり、現在は「教育」への興味がとても高まっています。これからの時代に通用する看護を提供できる技術や感性を磨きながら、学問的な貢献も視野に入れたキャリアを考えています。また、今後は更に患者様のニーズは多様化し、患者様やそのご家族への配慮や、職種や施設間で連携して支える姿勢が求められていくのではないかと思います。その中で、患者様と医療間の中立的立場で対話の橋渡しをする「医療メディエーター」の資格取得も目指していく予定です。

最後に、これから男性看護師を目指す人へメッセージをお願いします。

看護師は「女性の仕事」という時代は終わりました。現代では、性別を問わず職場や組織において望ましい役割を果たすことが求められていくと思います。
新卒でのチャレンジはもちろんですが、私のように一度別の仕事に就いてから看護師を目指す人間がいたり、さまざまな年齢や経験、考え方の人たちがいる多様性を認め合いながら、すべての患者様、職員が安心して過ごせる環境を一緒に作っていきましょう。

IMSグループには、そういった職場環境や組織の支援体制の土壌が形成されているので、是非一度イムス横浜国際看護専門学校へお越しいただき、ご自身のキャリアに「夢」を持って取り組めるかどうかを見極めていただきたいなと思います。

所属病院情報

鶴川サナトリウム病院

鶴川サナトリウム病院
〒195-0051 東京都町田市真光寺町197
https://www.tsurusana.com/

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