男性看護師インタビュー FILE04

看護の力で超高齢化社会を明るく豊かに

※所属や役職の情報は2023年6月当時のものとなります。

介護福祉士から看護師へ。

横溝さんが看護師になってから現在までのご経歴を教えてください。

私は、2013年に横浜新都市脳神経外科病院に入職し、脳卒中の患者様を看護するSCU(stroke care unit)を5年間経験。
その後、新しく増えるSCUの立ち上げメンバーを通して教育に関わってきました。そして地域包括ケア病棟への配属を経て、現在は整形病棟で勤務しています。今年で看護師歴10年目になります。

現在、看護師歴10年目になります。

横溝さんが看護師を目指したきっかけは?

私は看護師になる前、介護福祉士をしていました。介護福祉士は、患者様の生活サポートをするという、とてもやりがいがある仕事でした。しかし、やりがいを感じれば感じるほど、介護職が関われるサポートの限界を知り、もどかしくなっていきました。
介護福祉士としてグループホームで働いていた時に、服薬やBS測定・インスリンなどに関わったことがあり、知識や技術の必要性を感じた為、看護師を目指し、イムス横浜国際看護専門学校へ入学しました。

数ある看護専門学校の中から、イムス横浜国際看護専門学校に決めた理由は何ですか?

ちょうど私の入学年度に開校したこともあり、建物がキレイだったのは印象的でした。キレイで清潔感があるほうが気持ちよく学べる、そう思いました。また、学校名に「国際」と付いていて、グローバルな感じがする点も決め手になりました。実際に、海外の人とレクリエーションをする授業などがあり、言葉以外でコミュニケーションをとる方法について学ぶ機会などがありました。(2023年現在は別のプログラムに変更しています)

看護学生時代を振り返って、「あのときもっと勉強しておけばよかった」と思う科目はありますか?

私は脳と体の関係性についてとても興味があるので、解剖学をもっと深く学んでおけばよかったなと思うことはあります。それと、基礎看護学は大事ですね。基礎をしっかり身に付けておくほど、看護師になってからの実務がスムーズになると思います。

看護師になり、更にやりたい専門分野にチャレンジ

看護師になってから、何故、認知症分野のスペシャリストを目指しましたか?

脳血管性認知症の患者様と関わる中で、脳と症状の関係性を理解し看護に活かす難しさを感じました。
そのため、より認知症看護を専門的に学びたいと思うようになりました。

横溝さんは、認知症看護についてとても深く勉強し、認知症の認定看護師になりました。当院330名の看護職の中で認知症の認定看護師は現在3名*が活躍しています、横溝さんには認知症看護について現場で働く看護師より相談を受け、対応についてアドバイスをしたり、IMSグループ全体の認知症対応力向上研修で講師の役割を担っています。
*2023年6月現在

横溝さんは、認知症看護についてとても深く勉強しています。

認定看護師とは?

感染管理、緩和ケア、救急看護、脳卒中リハビリテーション看護、認知症看護など分野別に組まれた研修を受講して熟練した看護技術と知識を有する者として、日本看護協会の認定審査に合格した看護師が認定看護師です。横溝さんの胸元のバッチが認定看護師の目印です。

横溝さんの胸元のバッヂが認定看護師の目印

看護師として働きながら資格を取るのは大変そうですね。

勉強は大変ですが、IMSグループは資格支援のサポートがしっかりありますので、資格を取るための学校へ通うことが可能です。私の場合、日勤と夜勤をしながら週2回は通学して、資格取得のための休みは出張扱いなどにしてもらいました。他の教育や研修制度も充実しているので、学びたい人はどんどん学べる環境です。

高齢者が笑顔で過ごせる社会をつくりたい

数ある認定看護師の分野の中から、なぜ認知症を選んだのですか?

認知症の患者様と多く関わったことが大きな理由です。
看護師になってすぐのころ、脳の仕組みについて先輩から教わる機会がありました。右の脳が損傷すると左半身に、左の脳が損傷すると右半身に麻痺などの症状がでるといった基本的な事から、脳とさまざまな病状との関係性について学びました。その中でも、認知機能障害と脳の萎縮の関係性がもっとも自分の経験と繋がり、認知症看護の理解が深まったので、認知症看護認定看護師を目指しました。

横溝さんの胸元のバッヂが認定看護師の目印

認知症は、予測不能でネガティブなイメージを持たれがちです。徘徊したり、看護を嫌がって抵抗したりすることもあるため、対応に悩むこともあります。その対応が時には人としての尊厳にかかわります。
認知症症状が出現する原因を理解する、その人らしさを大切にしたケアをすることで相手を尊重する看護につながると思います。

最後に、これから看護師を目指す人へメッセージをお願いします。

2025年に第一次ベビーブーム(1947~1949年)に生まれた人たちが75歳を迎え、日本は超高齢社会に突入します。
それは、高齢の患者様がますます増えることを意味します。医療従事者は、医療の力で多くの患者様の生活を助けることができます。健康で笑顔の高齢者が増えれば、超高齢化社会は明るく豊かになります。
いま看護師の道を検討している人は、日本の未来のためにも、ぜひその一歩を踏み出してください。私もさらなる高みを目指していきます!

看護には、知識や技術も必要ですが、笑顔や明るさ、そして素直な心が大切です。横溝さんもそうですが、看護師を目指そうとする方は皆さん誰かの為に役に立ちたいという想いを持っている方が多く、優しい方が多いように思えます。
興味を持ってこの記事を読まれている貴方にもその心があると思います。当院は年々男性看護師の活躍も増えてきており、現在男性看護師30名*(看護部全体の10%)が働いています。看護師として共に学び育つ環境がここにはあります。是非一緒に患者様が笑顔で過ごせる看護を目指しましょう!
*2023年6月現在

所属病院情報

横浜新都市脳神経外科病院

横浜新都市脳神経外科病院
〒225-0013 神奈川県横浜市青葉区荏田町433
https://www.yokohama-shintoshi.jp/

ページトップに戻る