泌尿器科 診療科

診療内容

 当院は、日本泌尿器科学会の専門医である常勤医師4名(指導医2名)と非常勤医師で泌尿器科疾患全般に対応しています。入院治療にも適時対応しており、手術に関しては低侵襲な内視鏡手術を中心に行っております。近年増加傾向にある前立腺癌の疑いに対してはPSA測定・生検を行い診断・治療を行っています。

 当院では、尿管結石治療センターを併設しており、専門の治療も行っています。 排尿に時間がかかる、尿の出が悪い、トイレに何度も行く、もれる、尿が出るとき痛みがある、尿に血液が混ざるといった症状は泌尿器科の病気の疑いがあります。何か気になる方は一度泌尿器科の受診をお勧めします。

診療内容

認定施設

日本泌尿器科学会専門医教育施設

対象疾患

  • 泌尿器癌 : 前立腺癌、腎臓癌、腎盂癌、尿管癌、膀胱癌、精巣癌など
  • 排尿異常 : 前立腺肥大症、尿道狭窄、尿失禁、過活動膀胱
  • 尿路の炎症 : 腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、性感染症など
  • 尿路結石 : 腎臓結石、尿管結石、膀胱結石
  • 男性泌尿器の病気 :精巣上体炎、精巣炎、勃起不全、包茎

診療の特色

尿路結石症

 尿路結石は腎臓から尿道に至る尿の通り道に結石ができる病気で、急激な腰背部痛や腹痛を引き起こします。一般的に5mm未満の小さな結石は自然排出されますが、それより大きな結石は外科的治療が必要となります。

 当科は、体外衝撃波結石破砕装置を用いた腎・尿管結石破砕術(ESWL)をこれまで施行してきましたが、平成28年1月よりホルミウムレーザーを用いた経尿道的結石砕石術(TUL)を開始いたしました。最新鋭の軟性尿管鏡を導入し、ESWLと併せて結石治療に対応が可能です。

結石


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前立腺肥大症

 前立腺肥大症は前立腺の内腺が肥大する疾患で、高齢男性の排尿障害の多くがこの疾患によるものです。前立腺肥大症の治療は、内科的治療と外科的治療があります。一般的に内科的治療は薬物療法が、外科的治療には前立腺腺腫を核出したり、切除する内視鏡手術が行われています。

前立腺 前立腺肥大症患者

©2009 Boston Scientific Corporation or its affiliates.All rights reserve

当院では平成14年の内視鏡システム導入以来、高度な技術を持ち独自の経尿道的前立腺切除術(TURP)を確立してきましたが、平成28年10月よりオリンパス社製TURisシステムを導入し、TURPよりもさらに安全で合併症の少ない生理食塩水灌流経尿道的前立腺切除術(bipolar-TURP)を開始いたしました。従来のTURPでは手術中に非電解質溶液を灌流液として使用する必要があり、その非電解質溶液が体内に吸収されることで低ナトリウム血症という合併症の可能性がありました。このシステムはバイポーラ電極で体内に電流が流れないため、電解質溶液(生理食塩水)を灌流液に使用することができ、従来のTURPで問題となっていた低ナトリウム血症の心配がありません。

 また、従来では開腹手術を行なっていたような大きな前立腺に対しても平成28年12月よりホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)を開始し、従来から行われているTURPと併せて、治療の選択肢が広がりました。TURPは50年以上も前から実施されている前立腺肥大症に対する歴史のある手術ではありますが、出血が起こり輸血を必要とするため、大きすぎる前立腺に対しては手術が難しいと言われております。HoLEPでは、肥大した前立腺と被膜との間をレーザーで剥がし、止血をしながら前立腺をくり抜きます。このため大きな前立腺肥大症に対しても出血が少なくて済むメリットがあります。

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HoLEPの特徴

  • ・出血が少ない
  • ・入院期間が短い(当院のクリニカルパスでは4泊5日)
  • ・再発が少ない
  • ・大きな前立腺に対しても出血が少ない手術が可能
  • ・低ナトリウム血症が起こらない
  • ・膀胱尿道カテーテルの留置期間が短い(手術後2日目の朝には抜去)
  • ・年々全国での手術件数は右肩上がりに増加し、前立腺肥大症の内視鏡手術においても割合が増加している
  • ・今後、前立腺肥大症の手術では第一選択となっていくと考えられる

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 ご年齢や合併症などで手術ができない場合には、前立腺肥大症で狭くなった尿道を押し広げるパイプ(ステント)を体内に留置し、ご自身で排尿ができるようにする治療法も行っています。
 自覚症状のみから、前立腺肥大症と前立腺癌の区別はたいへん困難です。尿の出が悪くなり、尿に行く回数が増えてきた中高年男性は、お早めに当科を受診することをお勧めいたします。

尿路感染症

尿路感染症
  • 膀胱炎
    尿道が短い女性に多い疾患です。菌が尿の出口から膀胱に侵入し繁殖することにより起こります。排尿痛、排尿時違和感、頻尿、残尿感、下腹部痛、血尿、混濁尿、尿臭が強いなどの症状が現れます。治療は抗生物質の内服です。
  • 腎盂腎炎
    炎菌が膀胱から腎臓に侵入し、腎臓に炎症を起こす病気です。膀胱炎症状に続いて、発熱、腰背部痛が起こります。入院して抗生物質の点滴治療が必要となることもあります。
  • 前立腺炎、精巣上体炎、精巣炎
    成人男性に多い急性・慢性前立腺炎、精巣の腫れ・痛みを引き起こす精巣上体炎、おたふく風邪に引き続いて精巣が腫れる精巣炎があり、それぞれに応じた治療法を行います。
  • 尿道炎
    淋菌性尿道炎(淋病)、クラミジア尿道炎は、性交により感染し、排尿時の痛みや違和感で発症します。抗生物質の内服により治療します。


過活動膀胱

過活動膀胱は以下のような症状を示す病気です。

尿意切迫感  急に我慢できないような尿意が起こる
頻尿     トイレが近い
夜間頻尿   夜間に何度もトイレに起きる
切迫性尿失禁 急にトイレに行きたくなり、我慢ができず尿が漏れてしまうことがある  など

過活動膀胱には、脳と膀胱(尿道)を結ぶ神経のトラブルで起こる「神経因性」のものと、それ以外の原因で起こる「非神経因性」のものがあります。最近では40歳以上の男女の8人に1人、また前立腺肥大症のある人の50~75%には過活動膀胱の症状があると言われます。過活動膀胱の治療は薬物療法が一般的です。

本邦の大規模疫学研究による過活動膀胱の有症状率
出典:『過活動膀胱診療ガイドライン[第2班]』/編集 日本排尿機能学会・過活動膀胱診療ガイドライン作成委員会/発行 2015年4月30日 リッチヒルメディカル株式会社/P80/図6/©日本排尿機能学会

腹圧性尿失禁(尿漏れ)

 女性の身体では、お腹に強い力(腹圧)がかかった時に骨盤底筋という筋肉が膀胱と尿道を支えることで、尿道が締まり、尿が漏れるのを防いでいます。 腹圧性尿失禁(尿漏れ)は、この骨盤底筋が弱くなったり傷んだりすることによって、尿道をうまく締められなくなり、尿漏れを起こす病気です。骨盤底筋が弱くなったり傷んだりする原因の最も大きなものは、出産と言われています。また、加齢や血液中の女性ホルモン濃度の低下、肥満などが、骨盤底筋の傷みの原因となります。
 尿失禁は命に関わる病気ではありませんが、生活の質(QOL)を多いに損なう病気なので、QOLの改善を目的として治療を行います。
 腹圧性尿失禁の治療は、骨盤底筋体操です。 骨盤底筋を鍛えて、臓器が下がるのを防ぎ、尿道や肛門を締める力やコントロールする力をつけることで、尿漏れを防ぐ方法です。手術には、尿道をテープで吊り上げる中部尿道スリング手術(TVT手術、TOT手術)があります。手術をご希望の方は関連施設をご紹介します。

泌尿器癌

  • 腎臓癌
    腎臓癌の代表的な症状は腹部の疼痛、血尿、腹部のしこりです。最近では超音波検査やCT検査で偶然癌が見つかることも増えてきました。手術や免疫療法で治療します。
  • 尿路上皮癌(腎盂癌、尿管癌、膀胱癌)
    尿路上皮癌は、尿路(腎盂、尿管、膀胱、尿道)に発生する癌です。泌尿器科系悪性腫瘍の中では、前立腺癌に次いで多い癌です。しばしば多発し、再発を繰り返すのが特徴です。初期症状で最も多いのが無症状の血尿です。その他に頻尿などの膀胱刺激症状や排尿障害がみられることもあります。早期の膀胱癌では、尿道から内視鏡を挿入して、内視鏡下に行う手術で根治可能です。また、進行癌で放射線治療や化学療法が必要な場合は関連施設をご紹介しています。
  • 前立腺癌
    前立腺癌は初期には無症状です。当科では、血中PSA(前立腺特異抗原)値の測定に加えて、直腸内触診、MRIを行って、前立腺癌の早期診断に努めております。前立腺癌の治療法としては、早期のものでは根治手術(ロボット支援前立腺全摘手術)・放射線療法、進行性のものには内分泌療法が代表的です。手術や放射線治療が必要な場合は関連施設をご紹介します。
  • 精巣癌
    精巣腫瘍の主な症状は、片側の精巣の腫れや硬さの変化です。多くの場合、痛みや発熱はありません。精巣癌に対しては、手術、放射線治療、抗癌剤治療を行います。化学療法や放射線治療が必要な場合は、関連施設をご紹介します。

勃起不全(ED)

勃起不全(ED)

 EDとは性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交を行うことができない状態です。原因として精神的要因が多いのですが、基礎疾患として糖尿病による末梢神経障害も重要な要素になっています。バイアグラ、レビトラ、シアリスなどの処方(自費診療)も積極的に行っています。

包茎

陰茎の亀頭が包皮から露出していない状態を包茎といいます。

仮性包茎手で包皮を剥くことができる
真性包茎手で包皮を剥くことができない。時に亀頭包皮炎や排尿障害を起す。
嵌頓かんとん包茎仮性包茎と真性包茎の中間で包皮が剥けるが包皮先端が狭く、陰茎を 締め付け血流障害となる場合。

嵌頓包茎や真性包茎は治療の対象となる疾患ですので、保険診療の対象として手術が可能です。
仮性包茎は治療の必要はありませんが、余剰包皮が多く見た目が悪いと言う理由での手術は美容手術となりますので自費診療(他院)となります。
当院では保険診療の包茎手術に対応しておりますので、包茎でお悩みの方は当科をご受診ください。

医師紹介

「日本泌尿器科学会専門医教育施設」
泌尿器系疾患全般の診療を行っています。平成19年7月からは尿路結石治療センター(元 尿路結石破砕センター)をオープン。

部長 石田 規雄

石田 規雄
主な経歴 昭和52年  帝京大学医学部卒
平成14年 イムス三芳総合病院
所属学会・資格 日本泌尿器科学会(認定専門医、指導医)

医長 高月 健太郎

高月 健太郎
所属学会・資格 日本泌尿器科学会(認定専門医、指導医)

井門 祐一郎

井門 祐一郎
主な経歴 平成17年 日本大学医学部卒
平成27年 イムス三芳総合病院
専門分野 泌尿器全般
所属学会・資格 日本泌尿器科学会(認定専門医)
日本泌尿器内視鏡学会
日本癌治療学会
医学博士
緩和ケア研修会修了
一言コメント 排尿障害、尿路感染症、尿路結石症、泌尿器悪性腫瘍など泌尿器科は分野が多岐にわたります。まずは、外来にてお気軽にご相談ください。

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